投稿者:けんじさん
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Q
質問です
2003.10.11
最近 日本自毛植毛協会のQHRシステムの最新機械による植毛が話題になっていますが、一回の植毛での植え込み本数が多い点と株分けを機械で行うため手術時間が2~3時間と短時間のなっていますが 貴院でも今後最新機械の導入を検討されてますか。 貴院のように手作業の技術がある病院が最新機械を使うのなら安心ですが 最初から機械に頼るところには少し怖さを感じます。 他院との比較で申し訳ありませんが先生の所がこれらの最新機械を使用すれば鬼に金棒では?
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A
Re:質問です
2003-10-11
ご投稿ありがとうございます。
最近同じようなご質問を頂きました。過去ログNO.3111~3132を是非ご覧になって下さい。
今回少しつっこんだ機械による方法の技術的な問題点についてコメントします。
・機械式の場合薄く切った頭皮(ドナー)をパスタマシーンのように瞬間的に小さな株に切り分けます。FUという細かい単位とそのような機械的株分けが同じ結果を得られないのはお分かりだと思います。
・植え付ける場合は1ミリのパンチ穴をあけて、機械的に株を入れるようですが、スリットではなくパンチの場合密度を上げてうえられません。またヘアの挿入方向(専門的ですが、コロナールorサジタールとか同じ本数でも方向によって濃さが違ってみえるということが最近わかってきました)の調節も不可能です。
要するに熟練した手仕事と、現在の完成度の機械式では、残念ながら同じ次元で語れないほど技術の差があります。私達が追求したいのはもう少し上のレベルだということです。
もっともらしい協会の名前とハイテクなイメージでビジネスを展開しているということでしょうが、1年も経てばそれらの評価は手術を受けた方々からもたらされるはずです。
来週ニューヨークで世界毛髪外科学会が開催され、あらゆる最新テクニックが発表されますが、この方法は話題にもなっておりません。
http://www.ishrs.org/ を見て下さい
院長 今川
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