投稿者:てっぺんさん
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Q
縫合する糸
2004.10.18
ドナー部分の縫合には溶ける糸を使っておられるそうですが、通常どの程度の期間で溶け切る糸を使用していますか? また、解けるスピードの違う糸を使用する事はないのですか? 以前の質問を見ると傷口からその糸が出てきたりといったトラブルもあるようですが、傷口が完全に塞がればもっと短い時間で解ける糸を使っても良いのではと思いました(あればの話ですが)。素人的には、人工毛と同じく「異物反応」とかで炎症を起こすのではと感じた次第です。
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A
Re:縫合する糸
2004-10-18
ご投稿ありがとうございます。
当院では基本的に吸収糸は早くとける糸を表面の縫合に使い、2-3ヶ月でとける糸を皮内の縫合に使っております。少しでも傷の巾が広がるのを予防したいからです。欧米の研究によるとドナーの傷は
・初回では皮内縫合をした場合としない場合の差はない
・2回目以降は皮内縫合した場合の巾がより狭い
とされております。ただ東洋人は白人より頭皮の硬い方が多いようですし、私は皮内の縫合を行った方が傷をきれいにできると考えます。もちろんそれによって傷がひらくことも予防できると思います。ただおっしゃるように皮内の吸収糸が頭皮表面にでてくるという欠点もあり、なるべくそのようなことのないように努めている所です。つまり
・糸の太さ
・結び目の深さ、長さ
・結び目の間隔
などの条件を検討中です。
院長 今川
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