投稿者:MMMさん
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Q
無題
2004.10.09
あるサイトで過去に自毛移植、人口植毛を受けた人はこれから出てくるであろう自毛培養、発毛剤などの対象にはずれるようなことがかいてありました。そこには髪が生える大地である頭皮にメスを入れているからだとも書いてあり、それがこういったもののデメリットであるとあり不安です。お医者さんである先生としてはどうお考えですか。私としては自毛移植は自分の毛髪を使っているので人口毛などとはぜんぜん違う感じがするんですが、もしそのさいとに書いてあることが本当なら自毛移植ってって感じです。よろしくお願いします。
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A
Re:無題
2004-10-09
ご投稿ありがとうございます。
・発毛剤について
画期的薬が開発された場合でも、当然のことですが毛根が残っていなければ効果は期待できないと思います。
男性型脱毛症の方は初期の場合萎縮した毛根が顕微鏡で見ると残っていることが多く、時間とともに減っていきます。
ヤケドなどの瘢痕の場合それらも破壊されいるので発毛剤の効果が期待できません。
人工毛や自毛植毛では針(スリット)orパンチ穴の中にドナーを植えつけています。人工毛の場合異物反応や感染などで瘢痕化がよりひどくなって毛根のダメージが大きいと確かに発毛率の低下のリスクは予想できます。
植毛では手術の条件によって変わってきます。つまりスリットがより小さくそのための瘢痕化も軽ければそのリスクは少ないはずです。
研究によると1c㎡の頭皮に、たった2つの4mm径のパンチを入れる場合は15個の1mm径パンチより瘢痕化が大きく、15個の1mm径パンチより50個の1mm径スリットの方が瘢痕化が少ないということです。
結論から言えば、瘢痕化が小さいほど毛根のダメージのリスクが低くなるわけで、その意味で小さなスリットの場合発毛剤の効果の低下はそれほどでもないと思います。
・自毛培養について
クローンは増やした毛母細胞を注入するわけですから全く毛根のない場所にも発毛できると考えます。
もちろん瘢痕のほうが血行の面で不利になると思います。
ただこの技術について私も100%理解しているわけではありませんし、誤解があるのかもしれません。
ただもし瘢痕化が少しでもあればできないとしたら傷跡などは現在の植毛でしか改善できないことになります。
ご覧になったHPのURLを教えていただけたら幸いです。参考にしたいと思います。
先ほど自毛培養を自毛植毛と勘違いしてとんちんかんな答えをしてしまい、すぐに気がついて削除してしまいました。
もしご覧になっていれば申し訳ありません。
院長 今川
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