投稿者:スマイルさん

  • Q

    学術活動のページに書かれてある内容について

    2007.11.02

    学術活動のページに書かれてある内容についての質問です。

    ?pop upについて
    1.「たくさんの株を接近して埋め込むと圧力で株が飛び出してしまう現象」であり、「飛び出した株は短時間で乾燥して死んでしまう」という認識で宜しいでしょうか?
    2.発生頻度、原因、防ぐ方法を教えてください。
     (ネットで得た情報ですと、高密度植毛やMFUを使うと起こりやすいということですが・・・)

    ?PittingとTentingについて
    1.植毛の合併症との事ですが、どのようなものでしょうか?
    2.発生頻度、原因、防ぐ方法を教えてください。

    ?・?は医師の技術に関わらず、個人の体質にもよるのでしょうか?

    以上、宜しくお願い致します。

  • A

    Re:学術活動のページに書かれてある内容について

    2007-11-02

    スマイル様

    ①pop upとはある株を植えこむと隣に植え込んだ株が飛び出すいわゆるもぐらたたき現象だとイメージして下さい。
    当然理屈で言えば接近して植えた方が起こりやすいのですが高密度に植えることが濃くするために必要であり、そのネット情報は難しいことはやらない方が良いという本末転倒のナンセンスな議論のようです。
    はっきりいってポップアップは植毛を始めて初心者の植毛医の悩みです。
    むしろ濃くするためにどうしたら高密度にpop upを防ぎながら植えつけるのかを考えるべきでしょう。
    なお単一植毛法の場合pop upが起こりやすいという印象はありますがMFUで起きやすいとは思いません。
    飛び出した株は死んでしまうのは当然の話ですが「pop upを防ぐこと」と「接近して植えない方がいいこと」とは別の次元の話です。

    ②Pittingとは株の根本がへこんでいる状態で株が深く植え込まれたときに起こります。
    株に比べてスリットが大きかったりパンチ穴を使って植えると高率に起こります。
    つまりPittingの大きな要因は医師の技術によるものです。
    深くスリットを入れすぎないこと、株に比べ大きなスリットを使わないことで予防できます。

    TentingはPittingの逆で株の根本が盛り上がりいわゆる鳥肌状に見える現象です。
    ヘアは多かれ少なかれそのように生えてきているので正常に近いと言えばそうなのですがそれが極端に見える現象をさします。
    それは大変珍しいものですが、私も過去に数例経験しています。
    これが問題になる頻度は多分1000名に1名以下でしょうか。
    多くの植毛医は株は深く植えこむ(full depth)より少々浮かして植えつけるべき(partial depth)と考えていますが、やはり浅く植えつけることも原因だとされています。
    その意味でpop upも結果的に関係するかもしれません。
    ただそのような状態で植えつけられた状態でもほとんどのケースでは結果的にTentingを起こしませんし、起こった場合でも多くは1年くらいの間に改善します。
    Tentingは植毛を受けた方の体質によって起こり、またそれを予見することは不可能だといわれています。
    デリケートな新顔の合併症として昨年のアメリカの教科書に初めて登場したばかりです。

    院長 今川

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