投稿者:アントンさん

  • Q

    人工毛植毛について

    2021.06.11

    今川先生様

    お忙しい中、失礼致します。
    簡潔に御質問いたしますが、バイオファイバーヘアーについて、今川先生の見解をご教授頂けましたら幸いです。
    どうか宜しくお願い致します。

  • A

    Re:人工毛植毛について

    2021-06-05

    アントン様

    ホームページを拝見したのですが、人工繊維を頭皮に植え込んで固定する人工毛植毛のようです。私はこの方法に反対ですし、日本皮膚科学会のガイドラインでもDランク(行うべきではない)となっています。アメリカでは1980年代に禁止された方法ですが、国によって規制が異なり日本では非合法な医療行為ではありません。2003年に国際毛髪外科学会(ISHRS)が人工毛に関する特別委員会を作り、1年後に答申を出したのですが、世界中から7名のメンバーが集められ私もその一人に指名された経緯がありました。答申の結論は「各国の規制に任せる」というあいまいなものでした。
    その当時人工毛を作っていたのは日本が数社(現在1社のみ)とイタリアの1社だけでしたが、まだイタリアで作られているとしたら驚きです。

    院長 今川

    ホームページのアドレスはこちらで削除させていただきました。

  • Q

    Re:Re:人工毛植毛について

    2021.06.07

    今川先生様

    ご丁寧なご返答、誠にありがとうございました。
    人工毛の植毛は行うべきではない。との評価は存じておりましたが、旧来の人工毛と最新のバイオファイバーヘアーを比較されても、やはり行うべきではないでしょうか?
    以下の文章は、あるクリニックの説明文です。


    バイオファイバー植毛
    ヘアフィラーが無効な方、内服薬は飲みたく無い方、発毛治療も同時にやりながら更にフサフサになりたい方には植毛術が有ります。但し自毛は高額で数には限りがある、人工毛は粗悪でトラブルが多すぎる等現実的では有りませんでした。が3年前からヨーロッパで安全な人工毛、バイオファイバー(biofibre.com参照)が開発されバイオファイバー植毛が急速に広まっています。当院でもアジアで2番目に早くこの技術を取り入れました!実はいろいろ試した院長もこれが一番気に入っています。

    バイオファイバーとは?
    従来の人工毛はトラブル続きで日本皮膚科学会でもやってはいけない薄毛治療法に指定されています。バイオファイバーは20年以上の臨床科学研究により、Medicap ltd社が開発した、生体適合性、耐久性、安全性に優れ老若男女が可能な革新的人工毛です。医療機関でのみ施術が可能です。

    バイオファイバーの安全性は?
    従来の人工毛には無い、生体適合性を実現しており、数多くの臨床試験、生体組織研究にらより安全性は証明されております。(Mediup ltd社による)

    安価な理由は?
    お金がかかるのは施術時のみで清潔を保つ以外、メインテナンス料金は、消毒剤のみと安価だからです。勿論抜けた分の追加植毛にはお金がかかりますが、しっかり麻酔し皮膚深層に生着させるため自毛より強い耐久性があり抜けるのは1年に10%前後だからです。


    【こんな方に】
    ・短期間に好きな場所にナチュラルに髪を増やしたい方
    ・思い切り洗髪やスポーツがしたい方
    ・痛く無い施術を希望する方
    ・メインテナンスにお金や時間をかけたく無い方
    ・​不自然なカツラや増毛はイヤな方

    極めてナチュラルな理由は?
    バイオファイバーは柔らかいので全く自然です。院長も試して見ましたので写真をご参照ください。
    ​ご来店したら実物(院長の頭)をお見せします。

    メインテナンス不要の理由は?
    1バイオファイバー植毛は皮膚の深い場所に生着させるため、一度施術したらメインテナンスの必要が無いのです。カツラや増毛は毎年メンテナンス料金がかかりますのでそれに比べるとかなり安価です。

    バイオファイバーの耐久性は?
    今までの人工毛とは違い、ケラチン層を新生させ、穴を完全に塞ぎますので細菌感染なども防ぎます。1年で10から15%が抜けると言われてますが、自毛と比べても驚異的耐久性です。

    以上がクリニックの説明文です。
    やはり、行うべきではない。に分類されますでしょうか?

    お忙しい所、何度も申し訳御座いません。

  • A

    Re:Re:Re:人工毛植毛について

    2021.06.11

    アントン様

    私の答えは同じです。
    人工繊維の表面にコラーゲンなどの生体由来の物質をコーティングさせて異物反応を抑える試みは私が特別委員会のメンバーになった頃から存じていますし、人工毛を製造している某社の工場を実際に査察した折に見学しています。私は拒絶反応を完全に防ぐ効果があるとは思いません。
    人工毛は“異物”です。体はそれを排除しようとして必ず拒絶反応が起こります。人工毛の根元にループを作って頭皮に固定するわけですが、それでも必ず抜けてしまいます。(そのメカニズムについては1997年の私の書籍から引用します。)
    抜去するまでの期間に自毛のように見えているというだけですが、外界にさらされているインプラントです。人工毛植毛を長期間続けるといつかロシアンルーレットのように感染の機会に遭遇します。

    ヨコ美クリニック
    院長 今川

返信フォーム

暗証番号を入力した投稿者以外は回答できません。回答の際には、暗証番号を必ずご入力ください。
暗証番号を忘れた、暗証番号を入力していなかった方は、御手数ですが新規にご質問フォームよりご質問ください。

再度同じスレッドにレスする場合に必要になります

数字4桁でご記入ください

投稿された質問は回答付きで本サイトに公開されます。

気になること、薄毛の悩み、
植毛技術のこと等、
お気軽にご相談ください