投稿者:子羊さん

  • Q

    人工毛のことで質問

    2005.05.30

    今川先生は、海外の人工毛特別委員会の委員?の方々と一緒に写っている写真が載ってますが、海外では安全な植え方や人工の素材など、最新の技術等、人工毛で安全に植えられるのでしょうか?

  • A

    Re:人工毛のことで質問

    2005-05-30

    Re: 人工毛のことで質問 横美会 -
    ご投稿ありがとうございます。
    アメリカでは80年代初めから人工毛は禁止されており植毛医達はその良否を判断する症例がありません。一方国際毛髪外科学会で人工毛植毛をアピールする発表もありそれを学会として認めるのか否定するのかが問題となっていました。
    そのため学会は2003年に世界中から7人の人工毛に詳しい医師を任命して1年かけて情報を集め討論をして答申を出すようにしました(人工毛特別委員会)。名誉なことで私もその1人に指名されたわけです。
    なお7人の内訳は多分3人の人工毛に否定的な医師、3人の人工毛擁護の医師、1人は中立の委員長です。
    1年後の電話会議の結果としては人工毛の適否は「その国の行政当局の判断にまかせる、学会はそのことがコメントすべきでない」というYESともNOともいえないものでした。

    院長 今川






    Re: 人工毛のことで質問 カメレオン -
    人工毛の適否は、その国の政治判断に・・・とありますが、専門家が判断を下せない結果なんでしょうか? その国の行政の判断なんて日本では何も出来ないでしょうね。薬害エイズの某大学教授や、某省の判断なんて責任逃れをどうするか、だけでしょう。
    学会がきちんとした判断を下さないと、いい行政判断もないと思います。人工毛の移植手術を受けた人たちの悲鳴が聞こえます。どうか先生からはどっちつかずの意見でなく、医療からどっちを優先すべきか、アドバイスしてください。生意気言ってすみません。





    Re: 人工毛のことで質問 カメレオン氏に賛成 -
    私もカメレオンさんの問題提起に賛成します。
    多分、今川博士は「人工植毛反対」の立場をとっておられると思います。





    Re: 人工毛のことで質問 横美会 -
    日本の場合厚生労働省は人工毛植毛を医療行為として正式にみとめております。ただこれがアメリカのように公聴会まで開いて出した結論のようによく検討されたものではないと私は考えます。
    再度YESorNOを公正に討論することが必要だと思います。どうも役所は健康保険以外の診察に最近まで熱心でなかったような印象を持っております。
    ちなみに私個人は人工毛について批判的ですが、私への反対の意見もあること、私の個人的な体験で全てを判断できないこともありうることも当然理解しております。そのことについて今月出版された「植毛完全ガイド」(現代書林)にもふれております。是非ご一読下さい。
    なお、国際毛髪外科学会の答申には「・・・コメントすべきことではない」と同時に「さらに今後も学問的な検討を加えていく必要がある」ことなどの含みを残しています。

    私が日本の行政機関に公正に検討してほしいと考える項目は
    1)人工毛植毛は本当に医療行為として正しいのか
    ①医学的合併症(異物反応・感染など)について?
    ②繰り返しによる経済的負担について?
    ③繰り返しによる頭皮の瘢痕形成について?
    ①~③の検討が必要だと思います。
    2)現在人工毛は世界中に5社あって日本ではそのうち4社あります。1社ごとの材質・植え方・針と全ての方法も微妙にちがいます。各社ごとに①~③の検討が必要かもしれません。
    つまりよい会社悪い会社があるのか?それとも全ての人工毛に問題あるのか?を検討する必要もあるかもしれません。
    3)仮に1)2)で人工毛植毛が医療行為として認められるとしてもそれが医療行為として正しく行われているのか?つまり医師の管理下で正しく行われているのか?
    という実際面も確認されなければならないと思います。
    (以前”医師不在”で行われた事件を耳にしております。)
    これは私一人では検討することは不可能なことです。また、日本の場合行政機関は大学のスタッフを業績と関係なく調査委員に指名することが通例で開業医の意見などは重視しない傾向があると思います。

    院長 今川

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