投稿者:座頭市さん

  • Q

    プロペチアに関しての不安…

    2004.07.10

    毎日、掲示板を興味深く拝見しております。
    今川先生、有意義な情報をいつもいつもありがとうございます。

    私は薄毛に悩む50才男性です。

    現在プロペチアを検討しているのですが、
    少し心配な点が御座いまして質問させて下さいませ。

    年齢的に「男性型更年期障害」を見据えて
    今後、高血圧や糖尿病の症状が現れた場合、
    治療の段階で「プロペチアの継続が出来なくなる」という事態が
    起こりうる可能性はありませんでしょうか?

    プロペチアは、もともと「前立腺肥大の治療薬」という事ですが
    前立腺肥大も更年期障害としてよく耳にする病名です。
    プロペチアには、これの予防的な効果も期待できますでしょうか?
    或いは「薬の耐性」という意味で、前立腺肥大が発症した場合
    「治療薬が効かない」といったマイナス効果もあり得るのでしょうか?

    ご教授宜しくお願いいたします。

  • A

    Re:プロペチアに関しての不安…

    2004-07-10

    ご投稿ありがとうございます。
    今年の6月のイタリア毛髪学会で私の友人のロバート・レナール博士(国際毛髪外科学会の3代目の会長でニューズウィークの美容や薄毛の特集号ではコメンテーターとして登場しておりました)が育毛剤のレクチャーをしたおりに、あなたと同じ質問をしました。
    彼によるとプロペチア服用者グループの前立腺肥大の%は他のグループより低い、つまり結果的に前立腺肥大の予防になりうるということです。
    また耐性という問題については”NO”という答えでした。
    長期に服用し続けると初期より効果が下がって見えるケースがあるが、その場合でも効果は持続し続けるということのようです。
    この耐性についてはもう一人植毛界のパイオニア、オタール・ノーウッド博士(彼の薄毛の分類は有名です)に聞いてみました。やはり同じ答えで”NO”でした。
    どうもインターネット上で少し誇張もあるようです。

    もう一つのプロペチアが高血圧や糖尿病などのリスクを増悪させたり、それらの症状が出た場合に服用できないなどということはないと思います。
    長期間に服用することを前提に開発された比較的安全な薬だと思います。泌尿器の影響(0.3~2%)以外全身に影響する副作用はほとんどないようです。

    院長 今川

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