投稿者:33歳男さん
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Q
QHRシステム
2004.03.25
今川先生いつもおつかれさまです。
最近「Omni Graft」という機材を用いたQHRというシステムで植毛をするクリニックが職場の近くにできました。なんでも、移植毛の定着率が100%近くあり、ショックが少ないため移植した毛根の毛も抜けることなくそのまま伸びてくるそうです。
できる範囲で構いませんので、今川先生のこのシステムに関する見解を教えていただければありがたいです。 -
A
Re:QHRシステム
2004-03-25
ご投稿ありがとうございます。
同じ質問を随分受けましたが昨年9月8日と11月1日のやりとりを参考にして下さい。(No.3111)(No.3366)
今までこの手術を受けた方の結果がまだ出ていないようですが、PRが実績なしで一人歩きしているように感じております。
結果(実際受けられた患者様の生の声)がでれば評価がはっきりすると思います。
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日本でいう厚生労働省に相当するアメリカの「F.D.A」とEUの「CEMARK」の認可を受けているのがフランス・MEDICAMAT社の自毛生毛植毛機器「OmniGraft(国際特許番号:0188466)」を使用した自毛移植があるようです。この機械を使用した移植では、短時間で5000本が移植でき、傷跡も綺麗だそうです。また、貴院が行われている従来の移植より優れていると聞きました。芸能人等沢山の人が受けたとの触れ込みです。本当に海外で最新の移植法なのでしょうか?もし、優れているなら貴院での導入はされないのでしょうか?また、これを導入しているクリニックでは、移植毛がそのまま伸びるから良いといわれました。また、弱った毛を抜きそこに移植毛を移植するそうです。1ミリの穴をあけるそうで、ショックロスが起こり難いとも言っていました。また、移植株をピンセットで入れると移植株が損傷し定着率下がるから、この機械だと移植株に触らないので定着率が良いそうです。また、2時間くらいで機械で出来るので早く終わる為定着率が良いそうで、手でやると時間が掛かり定着率が下がるとも聞きました。ここで手術を行っている医師はこの自毛移植のスペシャリストとも言われました。1年で50人に手術をしたそうです。しかし、クリニックは出来て2ヶ月位と思います。
従来のクリニックと言われた事とあまりにも正反対で良く解らなくなりました。是非、真実について教えて下さい。
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あなたのご投稿大変参考になりました。ありがとうございます。
5年ほど前に植毛のオートメーション化の傾向がピークに達し多くの商品が販売されましたが、今はすべて下火になってしまいました。現在の世界の潮流はやはり顕微鏡を使ったり多くの労力と時間をかけて結果を競う方向にむかっています。
私たちもオートメーション化をとり入れて行って結果が同じならそうしたいところですが・・・。
まぁともかく数ヶ月すれば実際に手術を受けられた方の生の声が耳に入るはずですのでその意見が一番説得力を持ち正確だろうと思います。
最後に私が2000年に出版した「Dr今川の植毛体験記」にもオートメーション化による植毛について書いてあります。(P.168)
この文章を引用しておきます。
『オートメーションの植毛機器といえば、10年前にフランスで開発されたカルビトロンが有名です。これは、採取したドナーをパスタマシンのような機器でバシャンと切り分けるもので、切り分けた毛根は専用のパイプで吸い上げ、自動的に植え込み穴のところまで運ばれていくしくみです。まさに完全なオートメーションといえ、これならスタッフ一人で十分作業が可能です。このほかにも、最近では2~3の同様の機器が商品化されているようです。しかし、それらの生着率はというと、アメリカの植毛医の評価は芳しくありません。アメリカには、機器による株分けを「ヘアのホロコースト」とさえ指摘する医師もいるほどです。』
マシーンは日々進化していると思いますが、基本的には同じだと思います。
院長 今川
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以下のような関係者からのメッセージを見かけました。
『毛根を傷つけるのではないかと不安に思っていらっしゃるようですが、御心配はありません。たしかに中には痛んでいるものもあるかとは思われますが、株は機械にてプレスし、株分けするのですが、株分けする前に切り株を、目視にて熟練したスタッフが機械にセッティングいたしますので毛根を傷つけることは、ほとんどないと言っていいほどです。
また、おたずねのように植毛の医師たちは、今後どんどんQ○○システムを導入していくのではないかと思っております。
追加のご質問のM字型の無毛部分は、満足の度合いが低くなりやすく、2~3回植毛をされている方が多いのが現状とお考えでいらっしゃいますが、M字型の形で抜けた本数が9000~15000本位とされるなら、必要な移植本数は、2500~3500本位とされ、Q○○システムでは、1回の施術で満足いただけるのではないかと思われます。』
本当に、今後そうなるのでしょうか。大変お答え難いかもしれませんが宜しくお願い致します。
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オートメーションと従来のような労力を必要とする方法との比較研究が数年前にアメリカでなされました。生着率などいろいろな項目を比べて、オートメーションに軍配が上がった項目はたった一つ「広告効果」だけでした。つまりハイテクというプラスイメージはあっても成績は良くないといった評価でした。
結果がよければどんな方法でも良いと言うのは確かですが、アメリカでこの方法がどうして採用されないか理由を考えてください。何度も言いますが、数ヶ月すると受けた方の結果と評価がわかるはずです。それで判断して下さい。
それから私の意見は、どうしても「商売がたき」として反対意見にとられがちでしょうから、第三者、つまり欧米の植毛医のホームページにアクセスなさるといいと思います。
院長 今川
P.S.
関係者からの文章がいまいちよくわかりません。
「たしかに中には痛んでいるものもあるかとは思われますが」といいながら「毛根を傷つける様なことはほとんどない・・・:」と反対の事を書いています。「M型の無毛部分の満足度は低くなりやすい」と言うのも間違いです。第一、M字型の形で抜けた本数が、9000~15000本ぐらいというのも???です。この場合無毛部分が50~100c㎡あり、M型とは言えません。とても不正確な表現です。
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初めまして、今年に冬休みを利用し自毛植毛手術をしようと思ってます。
そこでネットで色々検索しているのですが「QHRシステム」と言うHPを見ました。
いろいろ書いてあったのですが「手術時間が短い」とか「生着率が非常に高い」とか、HPを見る限りでは体験談や経過写真がないのでイマイチ決断にふみきれません。
ほかの病院の話で申し訳ありませんがどんなものかおしえてください。
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ご投稿ありがとうございます。
QHRシステムについてよくご質問を頂きます。
「手術時間が短い」のはその通りだと思いますが、「生着率が高い」というのは疑問です。
国際的なな学会でもこの方法について最近話題になることもありませんし、ほとんど否定的な意見が多いようです。
院長 今川
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