投稿者:単一植毛者さん

  • Q

    FUT?

    2003.12.19

    はじめまして。
    数年前ある病院で単一植毛を受けました。
    本数は1500本で費用は200万円程でした。
    現在まばらにしか生えておらず、本当に1500本を植毛したのかさえ疑問に思ってきました。
    最近貴院のことを知り、大変興味を持っております。
    素人ながらの質問で恐縮ですが、単一植毛と、貴院のFUT植毛とはどういった違いがあるのでしょうか?

  • A

    Re:FUT?

    2003-12-19

    ご投稿ありがとうございます。
    FUTは一言でいえばFUごとに顕微鏡を使って株分けするマイクロ植毛です。単一植毛は、1本毛とバンドル(束毛)と表現していますが、これはFUと同じ意味の言葉だと思われるのでやはりマイクロ植毛だと定義されます。
    つまり、株のサイズはほぼ同じになります。
    技術的な主な相違点は
    ・FUTは顕微鏡下での株分けだが、単一植毛は肉眼による株分けであること。
    ・FUTは株のサイズに応じて数種類の針でスリットを入れあとでそこに株を入れていく。単一植毛は株のサイズに応じて数種類のサイズの単一植毛針(Choi式またはKim式)の針の内部に株を差込み、シャープペンシルと同じメカニズムでスリット作成と植え付けを同時に行うということになります。
    全ての医師は自分の方法が一番良いと信じて行っていると思いますが、方法自体が結果の優劣に必ずしもつながるとはいえないようです。
    手術の方法とその結果は直接関係ない、むしろその手術をした医師の技量が大事だということかもしれません。
    10年以上前に私が執筆した本の「あとがき」を引用しておきます。
    『歴史小説家である海音寺潮五郎氏の著書の中に「乱世の英雄」というのがある。
     その冒頭にでてくる”兵法者”というのを読んでいて、私達の世界とあまりにも似ていたので思わず苦笑いしてしまった。
     少し引用してみる。
    「剣術の流派はやたら多数ある。いくつあるかあたって見たこともないが、二百や三百ではきくまい。ぼくらのようにそういう書物に触れる機会の多いものでも時々はじめて見る流名に逢っておどろくのだから、いくつあるかわからない。とうていあたりつくせるものではない。
     それでは、この無数の流派の中でどれが一番すぐれているかというと、どれもこれも大体似たりよったりのものではないかと思う。ある流派にすぐれた天才が出て来れば、その流派が名高くなって、したがって後々まで栄える。何人もの天才が出て来ればなおさらのことだ。
     剣術のようなものには、基本的な型より、天才ーつまり、持って生まれた鋭い気性や、鋭敏な運動神経や、軽捷強健な体力が大切であるから、流派などなんでもかまわないとも言えるのだ。何流がすぐれ、何流がおとるなど言うのは、この最も肝要な天才を、考慮に入れない阿呆の見だ。第一、流派それ自体に優劣があるなら、今日多数の流派がのこっているはずがない。どこのバカが劣っている流派を学ぶものがあろう。
     しかし、こう言い切ってしまうと、剣術家は飯が食えない。したがって、互いに自派の優秀であることを主張してやまない。彼等も商売なのだ。自流の流名を大事にしたことは驚くほどである。積極的には宣伝に、消極的には自流の名を落とさないように、その努力と神経質なほどの気配りようは大変なものだ。」
    そのほか、剣術家の宣伝振りや流名をおとさないための努力、心構えなどが面白くまとめてある・・・。』
    この文章の剣術という文字を植毛という文字と入れ替えてみると驚くほどよくあてはまってしまうようです。

    院長 今川

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