投稿者:らくさん

  • Q

    FUEとFUTどちらが最新の術式?

    2023.02.20

     今川先生、いつも興味深く拝見させていただいております。
    先生にご質問なのですが、FUEとFUTはどちらが新しい術式なのでしょうか?
    FUE専門クリニックの謳い文句でよく、FUTは傷の残る古い術式でFUEは傷の残らない新しい術式というような表現を見かけます。理由を読むとなんとなく納得できたのですが、よく調べてみるとFUTの方が新しい術式と取れるような解説をしてるサイトも見受けられます。どちらが正しいのでしょうか?

  • A

    Re:FUEとFUTどちらが最新の術式?

    2023-02-17

    らく様

    FUTは1990年代後半から行われてきました。一方FUEの報告は今世紀の始めですからFUTより新しい術式といえます。ただ最初にAGAに行われた植毛はドナー部からパンチを使って株を直接くり抜くパンチ式植毛で1950年代終わりから30年間行われました。FUEはパンチ式植毛より小さなパンチでくり抜くだけが違いでそもそもFUTよりも古い概念の方法ではないかと登場当時には批判があったと記憶しています。歴史的にはパンチ式植毛、さらに帯状に頭皮を採取し小さなサイズに株分けするミニマイクロ植毛、さらにフォリキュラーユニットごとに株分けを行うFUT、さらにパンチ式植毛の3、4ミリの株からフォリキュラー株ごとにくり抜くFUEが登場したわけです。術式はいろいろと入れ替わってきて古い新しいは一概にはいえないかもしれません。

    ヨコ美クリニック
    院長 今川

  • Q

    Re:Re:FUEとFUTどちらが最新の術式?

    2023.02.17

    お忙しい中ご返事ありがとうございます。
    現在行われているFUEはFUTよりも新しい術式だが、FUT以前にFUEに似たパンチ式植毛があったため、概念としてどちらが古い新しいと一概には言えないのですね。
    私は FUEを受けてからFUTを受けた経験があるのですが、FUTの方が古い術式だったとしても、以下の点でFUTの方がメリットが多いように感じました
    1、安全な範囲から後頭部が透けることなく多くの株が採れる
    2、毛根切断率が低い(ほぼ無い?)
    3、手術の時に刈り上げる必要がない
    そして傷跡ですが、FUE専門クリニックが強調して言うほど、線の傷は目立つものではなかったですし、逆に採取跡がほとんど目立たないと主張していたFUEの傷跡の方がむしろ気になります(私の受けたFUE専門クリニックのレベルが低かったというのもあると思います)
    日本ではFUEのシェアが圧倒的に多いですが、私としてはFUEが最適なケースは薄毛の度合いが軽度で今後も進行する可能性の低いことが確実な人くらいで、薄毛で悩むほとんどの人はFUTから始める方が良いと思うのですが先生としてはいかが思われますか??

  • A

    Re:Re:Re:FUEとFUTどちらが最新の術式?

    2023.02.20

    らく様

    FUTのメリット1~3はその通りだと思います。ただFUTに対する患者さんの心配は以下の2点です。
    ・FUTは“手術”のイメージが強く怖さと痛さのイメージがつきまとう。
    ・FUTの傷の多くは目立たないが、時に受ける方の体質と術者の技術によって巾が広がり目立つハンコンを起こすことがあります。もし全てのケースでハンコンが目立たないのならFUEの存在理由はありません。
    FUT、FUEとも各々特長があって希望によって使い分けるべきだと思います。国際毛髪外科学会は「一つのアプローチですべてのケースに対応するのは不適切であり、医師はFUT、FUEの両方をマスターして使い分けるべき」という指針を出しています。

    ヨコ美クリニック
    院長 今川

返信フォーム

暗証番号を入力した投稿者以外は回答できません。回答の際には、暗証番号を必ずご入力ください。
暗証番号を忘れた、暗証番号を入力していなかった方は、御手数ですが新規にご質問フォームよりご質問ください。

再度同じスレッドにレスする場合に必要になります

数字4桁でご記入ください

投稿された質問は回答付きで本サイトに公開されます。

気になること、薄毛の悩み、
植毛技術のこと等、
お気軽にご相談ください