投稿者:Rさん
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Q
FU、MFUに関する記事について
2008.08.02
今川先生こんにちは。
今回のテーマについて、投稿させていただいたものです。
「某クリニックではMFU株がFU株とそうそう大きさが
変わらないのでMFU株のダメージは以前ほど大きくない?のは本当か」という
わたしが投稿させていただいた質問については、
過去にある掲示板で【FU株を複数もつMFU株であるにも
関わらず、SFUとほとんど同じ大きさだ】ということで
当時??な内容の記事だったのですが、提示いただいた
画像であきらかにFU株と同じ大きさというのは
素人判断でもできるものとは思えず、当時の疑問に得心が
いきました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ところで、デンスパッキングやワンパスについてですが、
1.今までMFUで達成できたという報告等はないと
いうことでよろしいのでしょうか?
(FUTでのワンパスについては、有名な医師による成功例が
あったと掲示板で記載されてた記憶がありますが)
2.アジア人の特徴として、FU密度が少ないことによる
MFUサイズの大きさがデメリットとなり、高密度で植えつける
ことが難しいという理解ですが、逆に欧米人のように、FU密度が多い場合は、MFU株の方が密度的に有利なケースがあるという理解で間違いないでしょうか?(無論、あくまでアジア人の植毛に適さないという前提を踏まえたうえで、一般論として)。
近々手術を受けるものとして、再確認したい事項ですので、
お時間のあるときにでもご教示ください。 -
A
Re:FU、MFUに関する記事について
2008-08-04
ご投稿ありがとうございます。
①もともとワンパスとかデンスパッキングというのはFU株が前提の話です。
(密度とは1c㎡に何個のFU株が入れられるかであり、日本人の場合FU株では40株/c㎡以上がゴールだとするとダブルフォリキュラー株だと理屈でいえば20株/c㎡以上ということになります。)
MFUではスリットが長いのでどうしても空き地が目立ちワンパスはむずかしいと思います。
実は私も以前FU株とダブルフォリキュラー株のコンビネーションを行っていたことがあるのですが、ダブルフォリキュラー株ではどうしてもFU株の範囲より濃くできないこともあってその方法はやめてしまった経緯があります。
②白人はもともとドナーの密度が高い→FUの間が狭い→MFU株も小さくできる
ということになりそれに含まれるヘア数も日本人より多いという事実からケースによるとは思いますがそれはありえるかもしれません。
ただFU株でのフォリキュラーペアリングという技法の方がよりその点で有利だと思います。
白人のヘアでもMFUが批判されるのは濃さというより不自然さゆえです。
院長 今川 -
Q
Re:Re:FU、MFUに関する記事について
2008.08.04
返事ありがとうございます。
フォリキュラーペアリングという手法もあったのを
忘れてました…
たしかFUまで分けた株を2つ植える方法ですよね?
この場合、通常のMFUとは違い、MFUにあるような
FU間の皮膚部分は非常に少ないということでしょうか?
そうでしたら濃さの点でもFUが有利になる要素が
強く、施術側の技術力に問題がないなら、FUの方がメリットが
大きく感じます。
我々がアジア人である以上、FU密度(株の大きさ)から
MFUは理想的ではないという先生のご指摘のある一方、
私はMFUは全否定はする気はなく、
MFUにも先生の記事にもあった、
1.株が大きい分同じ移植本数では手術時間が短くてすむ
2.株分けスタッフが少なくてすむ
3.株が大きい分丈夫でFU株ほどデリケートな扱いがいらない
以上のメリットもあり、熟練性に劣りがちな
チェーンクリニック等で受ける際の方式に適している面が
あるので、「様々な要因を勘案すると」選択肢として
個人的には十分ありえると考えてます。
ただ問題なのは、日本だけの問題なのか、自毛植毛がマイナーな手術ですので、今回先生が取り上げていただいたような技術的な話を客観的に十分に客側が情報収集→比較できない状態にあり、数少ない情報源となるネットでの掲示板では、中身のない議論どころか、論拠に乏しい話に終始しがち、どころかモノによっては客観的にみて「?」な話でも、さも正論のような書き込みが目立ちます。
今では、一部の掲示板では
●MFUは濃い密度を得られる/FUは密度が薄い
(何を根拠に??)
等の根拠をどこから引っ張ってきたかわからない話が
意図的か不明ですが、『根拠は不透明だが、何故かMFUが優位』という話がかなり氾濫しています。
施術側の技術力の問題もあり、それぞれのクリニックでベストの方法がFUかMFUかは個々別々に思いますが、それはあくまで施術側の論理であり、患者側についてのメリット/デメリットなど正確な情報を知った上で選択できる環境になって欲しいのですが…
私個人としては、MFUの技術的なメリット(比較して高度な熟練性が要求されない)があったとしても、今の日本の環境ではMFUによる株数の少なさによる手術料金の安さ等の二次的な恩恵が受けれない点や、先生が指摘されたMFUのデメリットがあるので、FUTを選ぶと思います。
今回のようなコラムは、患者にとって、オープンな場での医師による技術論の教示あるいは医師同士の議論の場となり、真偽不明な情報の錯綜へのカウンターになると思いますので、是非続けてください。
返事ありがとうございます。
フォリキュラーペアリングという手法もあったのを
忘れてました…
たしかFUまで分けた株を2つ植える方法ですよね?
この場合、通常のMFUとは違い、MFUにあるような
FU間の皮膚部分は非常に少ないということでしょうか?
そうでしたら濃さの点でもFUが有利になる要素が
強く、施術側の技術力に問題がないなら、FUの方がメリットが
大きく感じます。
我々がアジア人である以上、FU密度(株の大きさ)から
MFUは理想的ではないという先生のご指摘のある一方、
私はMFUは全否定はする気はなく、
MFUにも先生の記事にもあった、
1.株が大きい分同じ移植本数では手術時間が短くてすむ
2.株分けスタッフが少なくてすむ
3.株が大きい分丈夫でFU株ほどデリケートな扱いがいらない
以上のメリットもあり、熟練性に劣りがちな
チェーンクリニック等で受ける際の方式に適している面が
あるので、「様々な要因を勘案すると」選択肢として
個人的には十分ありえると考えてます。
ただ問題なのは、日本だけの問題なのか、自毛植毛がマイナーな手術ですので、今回先生が取り上げていただいたような技術的な話を客観的に十分に客側が情報収集→比較できない状態にあり、数少ない情報源となるネットでの掲示板では、中身のない議論どころか、論拠に乏しい話に終始しがち、どころかモノによっては客観的にみて「?」な話でも、さも正論のような書き込みが目立ちます。
今では、一部の掲示板では
●MFUは濃い密度を得られる/FUは密度が薄い
(何を根拠に??)
等の根拠をどこから引っ張ってきたかわからない話が
意図的か不明ですが、『根拠は不透明だが、何故かMFUが優位』という話がかなり氾濫しています。
施術側の技術力の問題もあり、それぞれのクリニックでベストの方法がFUかMFUかは個々別々に思いますが、それはあくまで施術側の論理であり、患者側についてのメリット/デメリットなど正確な情報を知った上で選択できる環境になって欲しいのですが…
私個人としては、MFUの技術的なメリット(比較して高度な熟練性が要求されない)があったとしても、今の日本の環境ではMFUによる株数の少なさによる手術料金の安さ等の二次的な恩恵が受けれない点や、先生が指摘されたMFUのデメリットがあるので、FUTを選ぶと思います。
今回のようなコラムは、患者にとって、オープンな場での医師による技術論の教示あるいは医師同士の議論の場となり、真偽不明な情報の錯綜へのカウンターになると思いますので、是非続けてください。 -
A
Re:Re:Re:FU、MFUに関する記事について
2008.08.05
濃い薄いは1c㎡に何本のヘアを植えつけられたか(もう1つの大切なファクターはそのヘアが太いか細いか)で決まります。
FU株の方がスリットが小さくできるのでより多くつめこむことができるという“可能性”を云々しているわけです。
日本でFUTを行っているのは少数派なのでチェーンのMFU擁護の話題が目立つにすぎません。
MFU擁護の医師達の作戦勝ちかもしれませんが植毛の一番のポイントである“自然さ”はいつも無視されます。
大昔のパンチ式植毛時代でも“濃さ”は達成されておりました。
私達が追求してきたのは床屋や美容院でもばれない“自然さ”でありなぜこの点について云々されないのか不思議です。
MFUを受けた方はインターネット上のビフォー、アフターではごまかされても30cm以内でよく見ればすぐにその違和感はわかります。
黒髪で白人より太い私達の髪ではなおさらです。
手術を実際に受けてMFU株の微妙な不自然さで悩んでいらっしゃる方が大勢いることを知ってほしいと思います。
これぐらいの不自然さはかまわないという寛大な方にはMFUのクリニックは1株いくらで安価な手術費を提供されるとなお良いのにとつくづく思います。
①MFUのメリット、デメリットはコラムに書いたとおりですがその他のメリットがあったら知りたいと思います。
自分のやり方を擁護するにすぎない一方的なナンセンスな議論を排してこれをご覧になっているMFUの医師自身が堂々とこの議論に参加すれば良いことです。
海外の事情に通じているのは確かだと自負しておりますが、日本人は白人といろいろな面で相違点がありMFUで得られるメリットがより小さく、デメリットがより大きい点は重要です。
②メガッセション(1回に2500株以上を植えつけること)とデンスパッキング(35~40株/c㎡植えつけること)の2点です。
海外で植毛を専門としている医師は少数で(アメリカ毛髪外科認定医は世界中でも現在130名程度しかいません)チェーンの医師達はそれよりはるかに多く、また専門外で植毛を行っている医師達はほとんどFUTを知りませんし行っておりません。
日本でも同様です。
追加発言
フォリキュラーペアリングはあなたのおっしゃる通りです。
FU株に分けた後例えば1本毛の比率がとても多い方はそれを束ねて2本毛にするとかしておりますし、もちろん欧米のクリニックでも一般的に行われています。
MFU(ミニグラフト)は海外ではチェーンを除けば株分けスタッフが少ないクリニック、パンチ式植毛からの古いクリニックなどで行われていることが多く、先日亡くなったマンガ家の赤塚不二夫さんの表現をかりれば「これでいいのだ」の世界なのかもしれません。
良し悪しを云々するつもりはありませんが。
ただ日本の場合そこまで居直ることもできず、MFUを使っているにもかかわらずFUTを行っているようなごまかしも目につきます。
院長 今川
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