投稿者:由美さん

  • Q

    FOX

    2005.12.28

    もうそろそろ、FUEを始めて貰えないのでしょうか?
    私の場合、植毛部分は略満足な状態にまでなっているので、植毛自体はもうそれ程必要ありませんが、
    後ろがかなり広い範囲で濃い所が余っているので、私の場合はFUEは有効的だと思います。

  • A

    Re:FOX

    2005-12-28

    Re: FOX 横美会 -
    ご投稿ありがとうございます。
    本当に偶然なのですがDr.HarrisのSAFE用の特別製パンチが本日彼から送られてきました。
    少しずつ試してみることにします。
    Dr.HarrisやDr.ColeのFUEは実際に見学しておりますが、FUEについて私が少し気になる点があります。
    ・FUEで採られた株はかなり細くなっていて、毛の周囲の組織がほとんどついてないものが多かったのですが、それが本当にFUTと同じヘアに成長してくれるのか?
    ・Dr.Harrisのホームページは多くのビフォーアフターの写真がありますが、FUTの症例でした。FUEの症例がないのはなぜか?
    ・海外の友人によれば以前ほどあなたのようにFUEをしてほしいという希望がないらしいのです。それはなぜか?
    費用が高いだけなのか、他の理由があるのかは分かりません。

    院長 今川




    Re: FOX cc -
    FUEって何ですか?詳しく教えてください




    Re: FOX 横美会 -
    FUEについては最近出版した「植毛完全ガイド」から引用いたします。

    【最近、世界の植毛医の間でホットな話題となっているもののひとつに「FUE」という方法があります。
    この技術はもともと1993年の日本人の稲葉益己、義方両先生の論文から発展したものです。
    FUEとは「フォリキュラー・ユニット・エクストラクション」の略で、「FIT」(フォリキュラー・アイソレーション・テクニック)とか、「フォックス法」「ウッド法」などと呼ばれることもあります。
    この方法は、まずドナー部位のヘアを短く剃って、1mm程度のパンチで頭皮を1.2~1.5mm程度浅くカットし、毛根を傷つけないようにゆっくり引っ張ります。
    すると1mm径のFu 株が1個できるというわけです。
    それを植えつけるという方法です。
    以前に行われていたパンチ式植毛と似ているように思うかもしれませんが、パンチ式の場合は皮膚を毛根まで全部くり抜く方法です。
    FUEの場合は、皮膚のみを浅くくり抜いて、毛根にダメージを与えないように注意深く株を引っ張って抜くという違いがあります。
     FUEの利点は、何といってもドナーに線の傷ができないことです。
    次のような方が適応となるでしょう。
    ・ドナー部位に線の傷を作りたくない方
    ・ケロイド体質の方
    ・胸毛など頭髪以外のドナーを使いたい人
    ・ドナーのテンションがとても強く、切り取る余裕のない方
    ・小さな範囲、つまりドナーが少なくてもよい方
    傷を作りたくないというのは誰もが思うことでしょうが、よいテクニックにより、それを目立たなくすればFUEは必要ないという欧米の植毛医も大勢います。
     問題点としては次のことが挙げられます。
    ・株を取るときに毛根切断率が大きいこと(これは改善の余地があると思います)
    ・株数が多く採れないこと(最大1500株といわれています)
    ・日本人でもドナーの傷が本当にきれいになるのかわからないこと(虫食い状の傷になり、色素脱や色素沈着もあるそうです)
    ・ドナーを広い範囲に刈り上げないと手術ができない。そのため、術後のカムフラージュが大変なこと
    ・手術費用が高くなること
    FUEについては、学会でもまだ完全に評価が定まっていません。
    ただ昨年(2004年)、コロラドのハリス医師(J.Harris)がFUEを改良してSAFEシステム(Surgically Advanced Follicular Extraction)と命名し、発表しました。
    これは、シャープなパンチで表面を1mm程度カットし、別の鈍なパンチでさらに毛根まで傷つけずにくり抜くという方法で、これによると毛根切断率が20%から5~6%になったとのことです。
    日本人の毛根は白人より深いのでFUEの毛根切断によるロスがより大きいと思っていましたが、この方法だとよいのかもしれません。
    ただこれについてももう少し検証が必要でしょう。】

    院長 今川

気になること、薄毛の悩み、
植毛技術のこと等、
お気軽にご相談ください