投稿者:すけさん

  • Q

    4つの質問

    2002.08.01

    1.頭を切ると出血が多いと聞きますが、実際手術時は多いですか?特に多いからどうだというわけではないですが、輸血とかしますか?
    2.たまに紙で指に切り傷をつくり血管を傷つけますが、これは表面的には元に戻ります。しかし、手の甲に作った傷は方向のせいもあるのか、傷が今でも残っています。この両者で血管は前と同じ状態まで戻っているのでしょうか?それと比べて移植の場合は、自分の皮膚ながら傷口を異物ではさむことになると思いますが、この場合、その付近の血管というのはどのように変化していくのですか?移植皮膚が元々あったかのような状態になるのでしょうか?
    3.2.に関連して移植部の切り込みが前後方向であることは、移植後傷をきれいに治すための理由となっているのですか?
    4.2.に関連します。手の甲の傷跡は細いですが、明らかに硬いです。移植部の切り込みにも癒着と呼ばれる(?)頭皮が若干でも硬くなる現象が起こるのでしょうか?硬いとしたら既存の髪の寿命に関わる気がしてなりません。

  • A

    Re:4つの質問

    2002-08-01

    項目ごとにお答えします。
    1について
    ドナーを採取するには確かに切開を行ないますが、頭皮の比較的表面(毛根まで4~5ミリの深さです)だけで皮下組織や筋肉までは切開しませんので少量の出血だけですみます。ふつうは数ccといったところです。したがって輸血する事はありえません。
    2について
    網の目状に走っている毛細血管は一時的に切断されたりするでしょうが、完全にもとの状態に近くなるはずです。
    それから傷の件ですが表皮の傷は完全に消えますが真皮まで達した傷は残ります。あなたの場合も指の傷は浅いので消え、手の甲の傷はそれに比べ深いので残ったと思われます。(指の傷でも深ければ残ってしまいます。)
    3について
    スリットの方向の事でしょうか?
    もしそうならあなたの質問は重要な論点になっています。多くの医師は皮膚の流れに沿ったスリット、例えばヘアラインなら前後方向の方が傷の治りがよいという主張をしています。この質問は今まで受けた事がありませんでしたが、つい最近国際学会でも話題になっていました。
    4について
    傷の組織(ハンコン)は確かにはじめ硬くてしだいにふつうの皮膚と同じくらいの柔かさになります。(もちろん場合によって少し硬さが残るケースもありえます。)
    またハンコンはのびが悪いのが特徴です。そのため頭皮ののびが悪くなりこれも硬く感じる原因になるかもしれません。
    ただし硬いから移植毛の定着が悪くなるとか寿命が短くなるということはないと思います。

    院長 今川

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