投稿者:検討中さん
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Q
術式
2009.02.05
1年ほど前に2回目を検討中ということで
1度カウンセリングさせてもらったTと申します。
その節はさまざまなアドバイスなどありがとうございました。
大変参考になりました。
その後いろいろと調べたり考えた結果、まずはプロペシアなどで様子をみてからでも
いいかなと思い、2008年の3月からプロペシアを(半分に割って1日0.5mg)服用
してきました。
結果としては見た目は大きな良い変化はありませんでした。
細かく言うと、M部分に産毛が生えてきたことと、服用前はほとんどなかった
洗髪時の抜け毛が数倍(服用前5〜20本が服用後40〜80本)に増えて
今も続いてる状態です。
服用前からあまり大きな期待はしていなかったこともあるので
正直な感想としては、やはりプロペシアでは劇的な改善は無理だったなあ・・
といった感じでして、
やはり植毛しかないかなという方向に気持ちが固まりつつあります。
ここ2年で、多くのクリニックなどへカウンセリングに行ったり電話や掲示板などでの
質問を行い範囲や本数など植毛のプランはあるていど固まっていたのですが、
先日、とあるクリニックの先生を薦められ、そのクリニックの術式を調べてみたんですが、、
(大きく分類すると)チョイ式だということがわかりまして、自分としてはチョイ式は選択肢
の中に入れてなかったものでして、現在はまだ調べている段階なのですが、
現段階ではこれといった大きな長所も短所もないような気がしています。
先生はチョイ式に関してはどう思われますか?
言える範囲でいいので、よろしければ先生の意見をお聞かせください。 -
A
Re:術式
2009-02-05
ご投稿ありがとうございます。
単一植毛法の明らかなデメリットは
・“スリットの深さ”の調整がむずかしいこと。
・コロナールorサジタールというように最新の植毛でうんぬんされている“スリットの向き”を調整できないこと。
・移植毛を1~2㎝の長さで採取するために“ドナー部位の密度”の測定がむずかしいこと。
・針が高価なために“手術費用が高くなりがち”なこと。
の4点ですが潜在的には
・植毛針の内筒に株をセットするため株を必要以上に小さくしてしまう傾向があり、場合によって発毛率が下がるリスクがあること。
・植毛針のピストン圧の調整がむずかしく、それが強すぎると毛根のダメージのために場合によって発毛率が下がるリスクがあること(特に傷あとへの植毛)。
・顕微鏡をつかわない株分けのために株にダメージが起きて場合によって発毛率が下がるリスクがあること。
などの欠点が存在すると思います。
もちろんこれらの欠点の大部分は術者の経験や技量でカバーできると思われます。
手術の結果は方法というよりもむしろそれをつかう医師の技量に大きく左右されます。
『結果が良ければ良い方法』です。
“植毛針に株がセットされればあとの植えつけは容易”ということで植毛初心者やパートタイム植毛医がとっつきやすいためか、日本では多くのクリニックがこの方法を採用し、韓国ではむしろ主流の方法です。
正直に言わせてもらえば残念なことに私はこの方法で行われた感銘深い結果に現在まで出会ったことがありません。
『自然さ』という点でこの方法には合格点がつけられますが、まばらで株数も植えつける面積に比べ少なかったという印象をもっています。
もちろんこの原因は植毛針をつかったからだけではありません。
この方法は1990年初頭から行われていますが、当時から手術の結果に大きな進歩がみられたということは聞いていません。
チョイ式の単一植毛法を行っている医師達の
・日本人のヘアは黒髪で太く顕微鏡を使っても使わなくても結果に差がない。
・あまり高密度で植えつけると発毛率が下がる。
・多くの移植毛数を採る手術は危険である
などという自分達に甘く海外の植毛医から見て説得力のない論法のためか最近の植毛の潮流(デンスパッキングやメガセッション)からおいてけぼりをくっている気がしてなりません。
院長 今川 -
Q
Re:Re:術式
2009.02.06
お忙しい中ご返答ありがとうございます。
Choi式、つまり単一植毛という術式は十数年前から手術の
内容に大きな変化がないため、他の術式と比べ医師の技量に
より仕上がりにかなりの差が出てしまうため、クリニック(医師)
選びは慎重にしなければいけないということですね。
当方が進められた医師はかなりの技量をお持ちになられた方
らしいので、そこまで心配することではないようですが
一度カウンセリングにいってみたいと思います。
その紹介されたクリニックなのですが、ホームページを見てみると
当院の術式は他院のChoi式とは少し違い、独自の
○○○植毛というもので毛の流れ、密度などを自由に
調整できます。
といったことや、一般的なFutやミニマイクログラフトとの比較を図などを
使って詳しく説明してありました。
また、
Choi式植毛器以外の方法では、上記のメリットは得られません。
といったようなことまで書かれておりまして、かなり自信があるような
印象を受けました。
他の術式よりも医師の技量により結果が大きく違ってくるため、
確かにその薦めてもらった医師なら良い結果が得られるのかな
と思いました。
でも、全国各地にあるようなので同じクリニックでも別の医師にやってもらう
となると、結果がかなり変わる恐れがあるのかなと思いました。
もう少しいろいろと調べてみてみることにします。
どうもありがとうございました。 -
A
Re:Re:Re:術式
2009.02.07
単一植毛法は1本毛とバンドルヘア(これは2本毛と3本毛と同じ意味です)に株分けするのでFU株と同じ概念になります。
そのため単一植毛法はFUTの一変法と欧米からは見られているわけです。
私もあなたと同じような比較の図をいく度と見ています。
この図は単一植毛法は現在のFUTと同じ株分け、それに対し一方はミニマイクログラフト、つまり現在はやや旧式となった方法(実際には今でも横行しています)と比較しているもので公平な比較ではありません。
最近のテレビと10年前のテレビの比較のようなものだと考えて下さい。
先方の医師の説明を良く聞いて手術を検討して下さい。
どうも“日本人は米を主食とするから腸が白人より長い”式の話が多いようですが、だからといってそれが日本人への植毛が低密度、結果的に少ない株数で良いとか、白人に比べて高い手術料が正当化されるとはとても思えません。
私達日本人の仲間は大勢海外に住んでおり、そこで植毛を受けて単一植毛法で受けた方よりずっと良い結果をしばしば見ております。
院長 今川
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Re: 術式 検討中 - 2009/02/07(Sat) 16:10
たびたびすみません。
カウンセリングの際、医師の考え方や経験・技量など、
信頼できるかどうかなど、先日おっしゃっていた良い
結果が出るかどうかをある程度予想できる良い質問
などありますでしょうか?
近日中に実際にクリニックへ足を運んでカウンセリングを
受けて
・ショック現象の有無について
・顕微鏡を使わないことについて
・高密度の植毛について
・Choi式や他の術式のメリット・デメリットについて
・プロペシアやロゲインの効果について
などの質問をしたいと思っているのですが。。
あと、いろいろとカウンセリングをしていた一年前に
今川先生にも診てもらったのですが、その際に
頭部の写真などを撮ってもらったのかどうかの
記憶があいまいでして、もし撮ってもらっていたら
まだ保存されてたりするのでしょうか?
もし近日中にまたカウンセリングしてもらう事があれば
1年前の写真と比較して進行状況やプロペシアの
効果などを先生の目から判断してほしいのですが
可能でしょうか?
自分としてはプロペシアによってM部分に産毛以上
細い毛未満くらいの毛が多数生えておりまして、
これが植毛をすすことによってショック現象により
抜けてしまうことはあるのだろうか・・といった不安や、
現段階での移植本数やヘアデザインなどを
診てもらいたいのですが。
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Re: 術式 医療法人 横美会 - 2009/02/07(Sat) 18:47
各々のクリニックは自分の所で手術をしてほしいのでああいえばこういってあなたを煙にまかないとも限りません。
一度頭が混乱してしまうことも予想されます。
時々しか植毛をしないクリニックでなければ発毛率は一定していると思います。
植毛専門のクリニックを比較する示標はあなたがあげた項目の他に
・あなたに何株必要か?(その根拠もきいて下さい)
・1株のサイズは?(FU株なら2本/株以下です。もし2以上ならミニグラフトが混じっています。)
・1株の費用は?
の3つだろうと思います。
当院で写真を撮るのは術前か薬を処方する時だけです。
カウンセリングだけで写真を撮ることはふつうありません。
今度薬を処方する場合には写真をとるようにいたします。
院長 今川
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