投稿者:大酒家さん

  • Q

    肝臓とフィナステリド

    2005.09.24

    フィンカー4分割(フィナステリド1.25mg)を毎日飲み続け、1年経過した
    38歳の者です。

    生まれつき私はとても酒に強く、いくら大量に飲んでも顔が赤くなることは
    まずなかったのですが、ここ半年、少し飲酒をしただけでも赤くなることが
    多くなりました(2回に1回くらいの割合)。

    「これは“沈黙の臓器”肝臓からの何らかの警告なのか!?」とドキドキし、
    色々調べているうちに、下記のようなホームページ(「事例2」をご覧くだ
    さい)も発見し、
    http://www.patient-rights.or.jp/case007.htm

    特に、

    >恐らく本件の場合は、プロペシアを服用して薬剤性肝炎の状態になり、
    >肝細胞が壊れるときに血液中に放出されるGOTやGPTと呼ばれる酵素が
    >検出されたと考えられる。

    という記述を読んで、さらにドキドキ感が高まっているわけなのですが、先生
    はフィナステリドの副作用について、実体験としてどのくらい把握されていら
    っしゃるのでしょうか?

    ちなみに私の検査の値ですが、

    去年(フィンカーを始める前)の検査 → GOT:17、GPT:30、γ-GPT:54

    今年(フィンカーを始めて半年後)の検査 → GOT:27、GPT:52、γ-GPT:92

    でした。

    育毛剤はフィンカーの他にはザンドロックス5%(塗り薬)を使っています。
    フィンカー以外の内服薬は日常的に飲んでいません。

  • A

    Re:肝臓とフィナステリド

    2005-09-24

    ご投稿ありがとうございます。
    薬剤は肝臓で代謝されますが、プロペシアも例外ではありません。
    プロペシアは長期間服用する目的でつくられており、実際には肝機能障害のリスクはごくまれだと思いますし、幸い私にはそのような経験もありませんでした。
    もちろん“ごくまれなこと”イコール“無い”ではありません。
    時々肝機能検査を行なって、場合により服用を中止することもありえると思います。
    ただ、私個人はこのようなプロペシアによる薬剤性肝炎よりむしろ肝炎ウイルスのキャリアなど、肝障害の素因のある方が長期間プロペシアを服用することで肝臓の負担をよりかけることの方がもっと大きなリスクだと考えます。

    服用前に薬剤について“十分な説明を受けること”、リスクと効果をはかりにかけてどうするかの“自己決定”が大切です。
    手術にもリスクがあるように薬にもあります。
    その意味で時々肝機能検査を行なってチェックが必要だろうと思います。
    肝機能障害がおこった場合もアルコール性肝障害の可能性も含めて本当にプロペシアによるものかも検討してください。

    病気と違い、外見のコンプレックスを改善する手段としての薬剤服用の場合、つまり生命にかかわらない薄毛では薬のせいか?をうたがったらすぐやめる勇気も大切でしょう。

    「事例2」を拝見しての感想は
    ・この場合プロペシアとの因果関係ははっきりしないと思います。
    また、プロペシアでの薬剤性肝炎の報告はないと思います。
    今年中には厚労省の認可がおりると思いますし、その時に正確な情報が入手できると思います。
    ・A社もBクリニックも特定できますが、少し営利目的という側面が強すぎます。
    多分この方もそれを感じていたので反発もより強かったのだと思います。


    院長 今川

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