投稿者:Graceさん

  • Q

    生活改善

    2006.01.09

     はじめて書き込みさせていただきます。現在24歳で前頭部が少々、M字部分が2cmほど後退しております。髪に関する悩みを持ち始めたのは17才頃からで、緩やかに年々進行し、生活改善等を重点的に育毛に取り組んできました。父をはじめ、親類にはほとんど薄毛な人がいないため、当初はなぜ自分がとパニックになっておりましたが、現在は将来自分は禿げるであろう前提で過ごしております。私にとって一番大切なことは、薄毛の悩みが日々の生活において自分のやるべきことへのモチベーションを阻害してしまうことを避ける方法であり、いかにして精神を健全に保てるかということです。
     私自身がおそらく男性型であろうということもあり、ミノキ・フィナ→自毛移植。という流れを将来的に考えております。そこで、今年からミノキ・フィナの投入を考えているのですが、先生にそのデメリット、つまりネットにおいて一般的に言われている、初期脱毛や逆効果についてお伺いしたいと思います。
     育毛剤を含むすべての薄毛対策品に関しては、逆効果だったという意見がついて回る気がしますが、その真相はいかなるものかと昔から考えておりました。なぜならば、もちろん薄毛化のスピードは人それぞれだと思いますが、一年で誰の目にも明らかな進行を経験する人がなんらかの育毛製品を使用した場合、どのような製品でもその進行を防ぐことができない場合もあるわけで、結果として本人にはそのせいで余計に進行したと感じられる事があるのではないかと考えているからです。私の場合、回復よりも進行を防いだり、遅らせたりすることができればよいと考えているのですが、先生はどのようにお考えかお聞かせください。
     また植毛相談ドットコムにある情報についてですが、特に将来の植毛については、お忙しい身だと思いますが、新たな情報の更新などして頂ければ大変幸いです。先日、同窓生で現在医者になった(まだ研修医ですが)友人と再生医療について話を聞いた時に、それを毛髪に応用することは将来的には非常にポジティブではないかと聞きました。私は医学に関しては全くの素人でありますが、その展望がいかなるものであれ、専門家の意見は大変ありがたいものであり、希望が持てるものであります。
     大変長々とくだらないことを書いてしまいましたが、お時間があるときにお意見を頂戴できれば幸いです。

  • A

    Re:生活改善

    2006-01-09

    ご投稿ありがとうございます。
    薄毛の悩みは他人にはわからと思います。
    根拠のない、または間違った情報にふりまわされることも多く時に弱みにつけこまれたりするようです。
    ・遺伝的に相関関係が100%あるとは言えませんがほとんどの薄毛の方は家族親戚に薄毛の方がいらっしゃいます。
    もしそうでない場合ツムジより後ろまでとか広い薄毛パターンになる確率は大きくないはずです。
    ・拝見しないで断定できませんがひょっとしたらヘアラインの後退というより20代になって成人としてのあなたの本来の、少しソリがあるヘアラインが完成したという見方もできるかもしれません。
    そうなら多分30才代まではより大きな後退はないことがふつうです。
    ・あなたが男性型脱毛症の状態だとしたら効果が証明された育毛剤は現在ミノキシジルとプロペシアのみですが、ミノキシジルの初期脱毛(これは一時的なものです)以外逆効果つまり使用したために前よりひどくなることはないと考えています。
    もちろん無効な場合もありうること、使用し続けるとある期間で効果が頭打ちまたは少し低下すること、効果はあっても中止するともとにもどること、は覚悟しなくてはいけませんが。
    ・臨床的にはミノキシジルとプロペシアの併用というシナリオが一番効果が高いのですが、この場合多分現状維持ができても(95%以上の確率だと思います)ヘアラインが現在より濃くなることまでは期待しにくいと思います。

    毎年数回海外の毛髪専門の学会に出席しており、そこで最新の情報を得ることとその分野の友達との交流を楽しみにしております。
    それらを当ホームページで披露することを約束いたします。
    新しい情報をインプットする場合自分に都合のよいことばかりではなくその反対のこともなるべく披露して公正な情報開示に心がけます。
    “ヘアの再生医療”については私と親しい3チーム(日本、英国、アメリカ)を承知しておりますが、オーストラリアでも研究中だと聞いております。
    そのうち1つのチームはごく近い将来に、他の2つは5~10年後に完成と予測しているようです。
    開発チームが植毛を平行して行っているとその完成時期についてはより慎重になり、そうでないと性急に結論を急ぐ傾向があるようです。
    メキシコの某クリニックなどは一昨年に成功したとアドバルーンをあげて手術費用もうける方から集めておりましたがまだその結果を耳にしていません。

    院長 今川

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