投稿者:憂鬱さん
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Q
無題
2004.06.08
YOKOBI式とQHRはどちらがメリットがあるのですか?
QHRはHPを見ると名誉ある教授方からも多大なる評価を
得ているようですが・・・・。先生のご見解をお聞かせください -
A
Re:無題
2004-06-08
ご投稿ありがとうございます。
何度もこの点についてお答えしていますがQHRについての技術的な問題点についてを過去ログでチェックしてください。(No.3111.3366.4026.4289)
トリノでアメリカの多くの植毛医にオム二グラフとのことをたずねてきました。日本でこのシステムが導入されていることを話すと一様にびっくりしておりました。
国際毛髪外科学会に属している植毛医師すべてはこれについて否定的でした。
また「一軒もそれを導入しているクリニックはない」との答えでした。フランスでオートメーションを行っていることで有名なDr.Crassasも否定的なコメントをしておりました。(オム二グラフトの機械自体はフランス製です)
あなたのおっしゃる某教授は形成外科医として権威があるとは思いますが、私の知るところ植毛について全く無縁の方で、日本や世界の植毛の学会で一度もお目にかかっておりません。
もっとはっきり言わせてもらえばQHRのスタッフ全員も同様です。これは植毛の経験、現在までの経歴を問い合わせれば判明することです。植毛は他の分野よりも長い研修、経験が必要だとされています。
これは中傷ではなく長年この仕事に携わってきた医師の真面目な意見だと理解してください。
何度か言ってきましたがすべての手術の結果はそれを受けた方々から得られた率直な意見が一番正確で公正です。それをいろいろな手段でチェックしてください。
院長 今川
Re: 無題 ダイレクト -
いつも、医師として真面目な取り組み感激しております。
最近ダイレクト法なるものが導入されているようですが、これもどうような物と考えて良いのでしょうか?また、貴院でもダイレクト法を導入されているのでしょうか?
Re: 無題 横美会 -
ご投稿ありがとうございます。
ダイレクト法という表現は初耳です。
ニュアンスからいって欧米で言われているFOX法、WOOD法、FUE、FITなどさすのかもしれません。
私たち植毛医の同業者にも理解できないこのような表現を使うこと自体うさん臭さを感じてしまいます。
自分の使う言葉の定義はきちんと説明すべきです。これは○○○法や△△△システムにもいえます。
URLがわかれば早速チェックしてみます。是非ご連絡ください。
院長 今川
Re: 無題 ダイレクト -
http://www.ilandtower-cl.com/17-01.html
これがそのURLです。
そちらのyokobi式の定義も定義が?ですか。
Re: 無題 横美会 -
教えていただいたURLからQHRのオムニグラフトをつかう方法をダイレクトと表現しているだけだと分かりました。“なんだ”という感じです。
オムニグラフトを使う場合他と同様ドナーを切りとってそれをパスタマシーンのように一気に株分けする方法と1コ1コくり抜く2つの方法でドナーをとります。
Dr.Crassas(フランス・リヨンの形成外科でオートメーションについての植毛を多数発表しています)は問題点はそこだと(特に後者)指摘しているようで、私もこれは良い結果をもたらすとは考えません。
毛根を確認せずにモーターでくり抜くこと自体毛根のダメージが大です。この場合1ミリのパンチでとると日本人では平均2本以下/株になるはずです。(FUEorFITでは1.2ミリが多いと聞きました。これらはモーターを使わないのでダメージがより少ないはずですがそれでも8%以上のダメージがあると発表されております。)
びっくりしたのですが100グラフト(250本ではなく200本以下程度だと思われます)が21万とは!!
当院では“FUT”(フォリキュラーユニット・トランスプランテーション)を採用しております。
FUTは日本以外ではかなり普及していて海外のインターネットを検索してもよく出てきます。
少し以前の“マイクロ植毛”と同じような表現と考えてください。
YOKOBI式というのはYOKOBIで行われているという意味に理解してください。
まぎらわしい言い方で申し訳ありません。
院長 今川
Re: 無題 ダイレクト -
『この新しいテクニックは、今後の自毛移植術の主流になる可能性を秘めています。一般的にはFUE(Follicular Unit Extraction)と呼ばれるテクニックの一つと考えられていますが、そのすべての過程において機械を使用して、移植片グラフトを取り出すことなく、二つのハンドピース(パンチとインプランナー)の間をチューブでつなぎ、そのまま移植していきます。
これまでの主流であるストリップメソッドでは、まずメスを使って後頭部からドナーを採取してそれを縫縮するという手順を含むために、後頭部への線状の傷跡が残ることは避けられないものでした。この傷のためにダウンタイムも長くなり、また突っ張り感と表現される痛みも多少ありましたが、「ダイレクト法」では、一つの毛包ごとにそれ様に作成されたごく小さな刃先を持つ電動のパンチを用いて採取するため、術後の痛みを感じることもなく、その傷跡も数週間後にはほぼ分からなくなってしまいます(Non-Visible Scarring,Less DownTime)。
パンチを用いて移植片(Follicular Unit)を採取する技術は高度なものですが、これに習熟すると移植片を採取と同時に移植できるため、高い生命力を維持した移植が可能となり、ひいては生着率の向上が期待できます。現在においてのより良い適応は、一回の移植が300グラフト以下のケースと考えています。やはりそれ以上のセッションでは、ストリップ法のほうがより有効にドナー部分を利用できます。ただ部位が変われば2~3週ごとに施術を受けられるので、“一回ごとのダウンタイムを少なくして回数で増やす”と考えれば広範囲の移植でも利用できますし、後頭部の緊張が強くストリップの採取が難しいケースでも用いることができます。』 と言う内容が出ました。
以上の内容からすると、少ない移植はこちらが主流となり生着率が高いとの事ですがどうなんでしょうか?
Re: 無題 横美会 -
ご投稿ありがとうございます。
今月トリノで開かれたイタリア毛髪学会でも、Dr.ColeのFUE,Dr.RoseのFITなど多くのFUE関連の発表がありました。
また3月のマイアミでの学会でも多くの注目を集めたようです。
確かにFUEは線の傷が残りませんが、いろいろの問題点をクリアしてから導入の可否を検討したいと思います。
今年10月末までに結論を出したいと思います。(10月に海外でFUEの学会の研修会があります)
問題点というのは
1.抜きとる範囲を刈り上げなければならないこと。
後頭部~側頭部の広い範囲が数日間気にならないのか?
2・白人と違って日本人でも無数の点状の傷が本当に目立たないのか?
3.くり抜ける本数は?欧米では最高1500株/回らしいので最大3000本以下しかとれないことはどうか?
4.一番大切なことつまり株の定着率は?これについてはやはり従来の方法より劣るらしいとも言われており欧米での結果をよく検討したいと思います。
5.アメリカでも10$/株というように高額になるのは受け入れられるか?
私がもし導入するしたら
・ドナーのキズの修正のケース
・小さな範囲の植毛のケース
・頭皮が硬く多くのドナーが切除できないケース
・ケロイドのケース
などです。私も大いに興味のあるところです。
アメリカではFUEのようにドナーの線の傷を作らない方針の他にドナーの線の傷をより目立たなくする方法も模索されています。
当院が数年前から導入しているオープンテクニックによるドナー採取の方法が8月にバンクーバーで開催される国際毛髪外科学会のワークシ
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