投稿者:Aさん
-
Q
植毛
2004.11.27
植毛を数回繰り返すとドナー部分が広がり毛の無い部分が出来ると思います。その部分に対して、1株づつとり、植毛する方法(パンチ?)を行い、傷で広がった部分を少しでも隠すという方法は、有効でしょうか?
-
A
Re:植毛
2004-11-27
ご投稿ありがとうございます。
ドナーを切りとって線に縫合する一般的な方法ではなく、一つ一つのフォリキュラーユニット(FU)ごとに抜き取る方法が最近欧米では注目されています。
FUE(follicular unit extraction)とかFIT(follicular isolation technique)といわれており、クリニックによってFOX法とかWOOD法とか名づけられています。
これはおっしゃるようにドナーの傷の修正にも有効です。
ただ
・採るドナー部位の広い範囲の刈上げが必要
・生着率が一般の方法より悪いことが予想される(採取されたFU株のダメージは現在20%程度とのことです)
などの欠点もあり現在当院でもその採用は検討中です。詳しくは過去ログNO.5559を参照してください。
それとは別にモーター式のパンチによるドナーの採取法もPRされていますが、似て否なるものです。
つまりモーター式のパンチではFUのダメージがもっと多くなります。最近の例でも採ったドナーの3分の1しか植えられなかったなどの事例も実際眼にしております。
院長 今川
気になること、薄毛の悩み、
植毛技術のこと等、
お気軽にご相談ください