投稿者:ƿ ̾さん

  • Q

    植毛技術

    2005.11.19

    今川先生に今後の植毛技術についてお尋ねします。
    1植毛はドナー部に傷がつき、坊主には不向きとのことですが、今後の技術によりドナー部に傷をつけずに手術することなどは可能なのでしょうか?また将来的に可能な場合先生的にはどれくらいの月日が必要と思いになられますか?
    2過去ログなど拝見させていただきましたが、クローン技術の質問に対し、今川先生は常度、発表会?で問い合わせてみると回答し、その後の報告もあやふやなままに思われるのですが、実際のところどうなのでしょうか?海外的な発表会?などではクローンについての話も少なからずあると思うのですが・・・。
    3植え付け部の赤みは、技術的に赤みがある期間を短くするなど
    はできるようになるのでしょうか?

  • A

    Re:植毛技術

    2005-11-19

    ご投稿ありがとうございます。
    項目ごとにお答えいたします。

    ①ドナーを切らないで植毛する方法はFUEといいます。1つのFUごとに1ミリ程度のパンチで毛根を傷付けないようにくり抜いていくわけですが
    ・取れるドナーの本数が従来の方法より少ないこと
    ・線の傷は出来ないが“虫食い状”の色素脱(白く色が抜ける状態)のリスクがあること
    ・手術料が従来の2倍程度になること(これは欧米の話です)
    ・ドナーの毛根切断率が従来の方法より高いこと(これは改善の余地があります)
    の欠点があり、多くの医師は
    ・少ない本数のケース
    ・ドナーが従来の方法で採りにくいケース
    ・ケロイド体質のケース
    に行なうべきだと主張しています。
    私は顕微鏡の株分けとFUEの株が同じ発毛率で発毛したヘアの質が同じであるのか否か?の実験の結果(現在進行中)をみて評価したいと思っています。

    ②多くは動物実験ですがもちろんクローンの発表はたくさんあります。
    クローンの開発は現在アメリカ、イギリス、日本の3チームが競い合っていますが早くて2年という某チームのコメントもあり、5~10年かかるという他のチームのコメントもあります。
    開発チームはスポンサーの関係もあり実用化の時期を早くアナウンスしがちです。
    それに反して医師達はどうしても研究成果に懐疑的になったり、現状が長く続いてほしいという願望からもずっと先だろうと思いたいわけです。
    ③“赤み”とはカサブタのことでしょうか?
    それらは10~14日後にすべてとれてしまいますがスリットを小さくするとかシャンプーの方法などで短縮できますが、やはり最低でも1週間はかかってしまいます。
    “赤み”が文字通りスリットの赤みのことであればそれは自然に落ち着く2~3ヵ月の間経過をみるしかないと思います。
    技術的に何かあるわけではありません。

    院長 今川

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