投稿者:にゃ〜ごさん

  • Q

    植毛後の移植株のヘアサイクルについて

    2019.07.03

    いつもこの掲示板で交わされる先生のQ&Aを大変興味深く拝見させていただいております。
    さて、当方は一年半前にFUTで後頭部の約2000株を前頭部・頭頂部に移植しましたが、一年二ヶ月めくらいは発毛のピークだったのですが、最近では、丁度移植された時期に重なると思しき15〜16cm程度の長さの、新毛に固有の先端部が尖った毛がチラホラ抜け始めて気になっています。それもM字や頭頂部の抜け毛が目立ちます。
    そこで先生にお伺いしたいのですが、自毛植毛は移植前の毛が、移植先の頭皮のAGAの影響を受けずに一生生え続けると教わったのですが、間違いありませんでしょうか?また、移植毛にヘアサイクルがあるとすれば、移植前と比較して生えている期間の長さ、短さなどのヘアサイクルが存在するものでしょうか?
    あと、移植毛で生えてきた毛はみな一様にウェーブのように波打っております。これは移植前に生えていた直毛とは明らかに毛の性質・生え方が違うように耳受けられます。新しい移植先で毛根達が何らかの悲鳴、シグナルを発しているようにも考えられるのですが、何か対策はございますでしょうか?
    お忙しいところ誠に恐縮ではございますが、何卒ご教示賜れれば幸いに存じます。

  • A

    Re:植毛後の移植株のヘアサイクルについて

    2019-07-04

    にゃ~ご様

    “将来AGAの影響を受けない範囲から株が採られた場合には移植毛はドナー部に生えている性質を植えつけ部でも持ち続けずっと生え続ける”という原理で植毛は行われてきました。この原理を覆すと思われるケースは絶対にないとまではいえませんし、私も30年近くの経験で数例遭遇しています。その理由をはっきり説明できる植毛医はいないと思いますが、長年診療を続けている海外の医者はそのようなケースを経験しているようです。
    発毛した移植毛は1~2年の少し細い状態の時期では少しカールしていて、次第にドナー部のヘアと同じ状態になりますが、改善しないカールの移植毛もありえます。これはおそらく植えつける過程で毛根が少し折れ曲がったために起こると推測していますが、植えつけ部の頭皮がドナー部よりも薄いこめかみや傷跡に起きやすいようです。これは残念ながら100%はなくすことはできないと思います。
    改善策はストレートパーマをかけたり、FUEやレーザー治療による抜去です。

    ヨコ美クリニック
    院長 今川

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