投稿者:匿名さん
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Q
植毛は医療なのか美容なのか
2004.02.26
某クリニックの見解、認識では、植毛はあくまで美容ではなく、100%医療だと主張していたようなのですが、
横美会の指針とか見解はどうなのでしょうか?
先生は依然、[禿げは病気では無い] と、おっしゃっていたのですが、
私は、禿げは病気で、生まれつきの薄毛とか額が広いのは、ミスマッチということであれば完全に奇形だと認識しています。
それに、某クリニックの考察のように、傷つき易い人は禿げのために対人恐怖症等の精神障害を起こす人も確かにいます。
そういった観点から見れば確かに、禿げは疾患であり、植毛は医療であると思えます。
但し、範囲をどこまでとするかというのは一概に言えず、その点においては美容的見地から、一考の余地は大いに有るところだとは思いますが・・・
その辺の見解をお聞かせ願えませんでしょうか。 -
A
Re:植毛は医療なのか美容なのか
2004-02-26
ご投稿ありがとうございます。
あなたの投稿に特定のクリニックの名称が書かれていたのでそこは某クリニックということにさせていただきました。
「薄毛」は病気でないというのは多くの方も同意していただけると思います。欧米で30~40%の男性が薄毛という統計があります。その方々全てが病気ではなくその方々全てが気にしているわけではありません。それが外見のコンプレックスになって、何とかしたいという場合にはじめて植毛の出番があるということです。なお、日本語では、男性型脱毛症という名前がついておりますが、英語ではmale pattern baldnessつまり男性型ハゲとなります。『症』は病名を必ずしもさすわけではありません。
「薄毛」の方のコンプレックスが他の美容外科の方のコンプレックスと質的にどのような違うのでしょうか?“美容外科”にはうさんくささなどマイナスイメージを持つ方々もいらっしゃるようです。ただ、外見を改善すれば精神的悩みを軽くできるという点では全く同じだと考えます。某クリニックの医師の文章は自分たちは違うと意図的な差別化のニュアンスが感じられ引っかかります。
病気を治す治療が“医療”と勘違いしているようです。外見を改善する目的で行なう美容外科手術(海外では美容外科と形成外科のの垣根はなく同義語です。日本は保険が普及していてそれがきくかきかないかで区別しているようです。)も100%医療です。日本で広く行なわれている人工毛植毛も医療です。
世界中で著名な植毛医はほとんど皮膚科か形成外科(美容外科)出身です。つまりそれらの専門が植毛の知識または技術のベースとなっているということです。
どのクリニックで植毛をやろうと同じ種類の手術を一方では“医療”他方では“美容”とかわるわけでもありません。つまり形成外科医が行なえば“美容”になり『一般外科』や『精神科』出身の医師が行なえば“医療”となるわけではありません。
そのように説く医師に彼自身の専門科目や現在までの経歴や実際の学会活動とやらを具体的に聞いてごらんなさい。私もある程度存じておりますが、彼自身の情報も正直に公開すべきでしょう。
一般の方に、まるでテレビの病院ドラマのように臆面もなく、医聖の「ヒポクラテスの誓いを重んじております」などと説教口調でうんぬんする医師が存在すること自体驚きで、ついこのようなコメントをしてしまいました。ついでながらヒポクラテスも「ハゲ」ておりました。
院長 今川
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