投稿者:ヘアーラインさん

  • Q

    本数の数え方について

    2006.06.05

    いつも拝見しております。
    1つ質問があります。
    紀尾井町クリニックの掲示板(投稿番号1242)にて、紀尾井町の先生も個人差があるといいつつドナーの本数の数え方について面積のみで出しておられます。これでいいのか先生の考えを聞かせてください。

  • A

    Re:本数の数え方について

    2006-06-05

    ご投稿ありがとうございます。
    ドナーの密度には個人差があるのは確かですが後頭部(平均160本/c㎡程度)と側頭部(120本/c㎡程度)でも差があります。
    したがって長いドナーの帯の平均密度は160本/c㎡と120本/c㎡の間をとって140本/c㎡くらいになるでしょうし、中国人も大体はこれと同じです。
    紀尾井町の150本/c㎡という前提は薄毛でない30歳台の平均値よりはるかに多く、しかもドナー採取、株分け時の毛根切断のロス(ダブルブレードナイフ使用の場合5%は最低あると思います)も勘定に入っておりません。
    とても過大な数字だと思います。
    私の経験でも40c㎡のドナーをとっても4000本台がやっとの方は数多くいらっしゃいましたし、ドナー40c㎡で実数6000本とれることは多くありません。
    つまりとれた本数が150本/c㎡以上になることはごくまれなことだと思います。
    ドナー本数は株分け後の実数でカウントされるべきです。
    それらは株のサイズと株数がわかれば計算できるはずです。
    もしドナーの実数を計算しないとしたらドナーの本数うんぬんはナンセンスです。
    ちなみに当院の料金システムは・・・
    ドナーのFU数/c㎡をカウントして大体1FU=2本ですからFU数/c㎡×2=本数/c㎡(A)とすると
    たとえば4000本の場合
    4000÷A=ドナーの面積(c㎡)となるわけです。
    この場合1FUが2本以下(1本毛の比率が大きい場合そうなります)では本数が4000本以下になり逆では4000本以上になります。
    実数をカウントしてもし4000本の予定で4300本とれたらそれでよいのですが3700本なら3500本分の料金をいただくことになります。

    結論をいえばドナーの面積で手術料金を設定すると受ける方は一方的に不利になります。
    胴元に有利なルールで勝負をさせられるギャンブラーのようなものでしょう。

    院長 今川

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