投稿者:H.Oさん

  • Q

    教えて下さい。

    2006.06.27

    去年11月に植毛して頂いたH.Oです。
    最近デンスパッキングと言われてますが、先生が今現時点でできる最高密度は ?/cm2ですか?条件をクリアしてと考えてください。
    あと2回目以降に植毛を行う場合にできる最高にできる密度を教えて下さい。
     今までも同じような質問を見ましたが、これだけの密度はできるというはっきりとした言葉が無かったようにおみうけしたので質問しました。
     失礼かとは思いますが宜しくお願いします。

  • A

    Re:教えて下さい。

    2006-06-27

    Re: 教えて下さい。 医療法人 横美会 -
    過去ログ9264をチェックして下さい。
    現在にいたるまで当院は80FU/c㎡を一度でクリアすることは難しいと答えてきました。
    2回でそれをクリアするつもりで数年前には達成密度を20FU(40本)/c㎡としておりましたがこれだと2回ともパーフェクトな結果で40FU/c㎡をクリアすることになります。
    そのため、ごく最近まで25~30FU/c㎡を達成密度の目標にしておりました。
    現在は30~35FU/c㎡、30FU/c㎡はクリアできると思います。
    もちろん例外もあります。
    デンスパッキングを行なわないケースとしては
    ・傷あとはやはり20FU/c㎡がんばっても25FU/c㎡。
    ・Norwood6や7型のように薄毛が広い場合は植えつけ部位が逆比例的に狭くなること。
     定着率が下がると結果的にドナーの無駄使いになるのでケースバイケースにする。
    ・2回目や既存のヘアの密度のよっては技術的に難しいことがあるので行なわないことがある。
    などがあります。
    今年の4月末FUEのワークショップのためにアメリカに出かけたのですが、ご存知のようにドナーに線の傷ができないことがFUEの最大のメリットです。
    ただ従来の方法の方が圧倒的にドナーが多く採れるわけで、その傷を目立たなくする方法(Invisible scar)も昨年発表されたのはFUEに対する従来の方法の攻勢かもしれません。
    ただ何回も手術を繰り返すとやはりドナーの傷の巾はより目立つわけでそれを防ぐためにはなるべく回数を少なくすること、極端には1回だけが理想的なわけです。
    そのためには多くの本数をとるメガセッションと植えつけ密度もそれに応じたデンスパッキングの技術が必要だという三段論法になります。
    もちろんこれを追求して将来1回で満足(ワンパス)とは必ずしもいかないかもしれませんが。
    ただことわっておくべき点は
    ・密度を上げるほど本数が増えて手術料金ははね上がる。
    ・本数が同じなら植えつけ面積は小さくなる。
    ・密度を上げるほど生着率が下がるリスクもあるかもしれない。
    ということです。

    もう一点、私はなるべく質問に対する答えを正確にと心がけておりますが、他院のいいかげんな表現(失礼!!)と比較されて困ることが度々ありました。
    同じ土俵と同じ条件で比べさせて頂けるとありがたいのですが。

    院長 今川





    Re: 教えて下さい。 H.O -
    ご回答ありがとうございます。
    一回で30~35FU/c㎡できるのですね。
    では二回目植えたとして合わせの現時点の最高密度はどれくらいまで出来るのでしょうか?
    過去に答えていたらすいません。
    教えて下さい宜しくお願いします。




    Re: 教えて下さい。 医療法人 横美会 -
    過去にできるだけ濃くという希望の方にがんばって4~5回植毛したことがありましたがそれでもドナーの70~80%(60~65FU/c㎡)をこえることはなかったと思います。
    多分2回でのMAXの達成密度も同様でしょう。
    1回目にデンスパッキングをして30~35FU/c㎡以上植えられた場合2回目もそうできるのか?の答えは「NO」です。
    移植毛の間に2度同様の密度でデンスパッキングするのは技術的に難しいからです(少なくとも私には)。
    多分2度目はがんばっても25~30FU/c㎡、1・2回の合計は50FU/c㎡台にしかならないと思います。
    デンスパッキングによるワンパスといわれる概念は剣道にたとえるとちょうど「居合い」のようなもので“2のたち”のことは考えていないように思います。

    院長 今川

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