投稿者:SAさん
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Q
先日
2004.02.24
先日、フジテレビ系で培養が確立しつつあり、2010年には薄毛がいなくなるなどと放送されていました。2人の医師が出ていましたが、とっさのことだったので、名前は忘れました。貴院は、この毛包管細胞?の培養技術についてどうお考えなのでしょうか?また、貴院の今後の培養技術に対するビジョンをお持ちでしたら教えてください。よろしくお願いいたします。
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A
Re:先日
2004-02-24
ご投稿ありがとうございます。
私はその番組を見ておりませんが国内の学会で同様のことを何度か拝聴しております。
現在ラットなど動物実験で毛髪の組織培養は成功しておりヒトへの応用の段階に入りつつあるのは存じております。
このレベルで5年以内にそれが実用化されるという最も楽観的なシナリオを描いている方々がその番組に出演したのでしょう。
反対になかなか実現しないだろうという悲観的シナリオを描いている方々もいます。
つまり
・培養されたヘアの寿命がドナーと同じか?
・培養されたヘアの増殖が悪性化につながらないか?
など安全面の検証をきちんとしなければいけません。
悲観的な方々の「私たちの世代では難しい」とか「5年前にもあと5年で実用化できると言っていた」などのコメントを聞いたことがあります。
5年というよりもう少しかかかるのではないかと多くの方は考えています。
私自身どちらが正しいかわからないというのが本音です。知っていて頂きたいのは、『今世界中で数チームがこの研究の先陣争いをして、日本が必ずしもトップを走っているわけではないこと』『少なくとも国際学会では楽観的な意見が主流ではないこと』などです。
ただもちろんこれが実用化されればそれをいち早く導入していきたいと考えております。
院長 今川
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