投稿者：cholaさん

• Q

  ショックロスの頻度について

  2005.01.13

  No.5937で「ショックロスの頻度は20％くらい」とあります。
  これは、手術を受けた10人のうち２人にショックロスが発生すると理解してよろしいですか。
  
  としますと、カリスマ植毛医でさえ２割の患者にショックロスが出るのは、かなり高い発生率のように思えます。手術を受けようとする人は、やはりこのリスクを覚悟しなければいけないのでしょうか。
  
  また、ショックロスの発生率をさらに下げることは技術的に難しいのでしょうか。

• A

  Re：ショックロスの頻度について

  2005-01-13

  Re: ショックロスの頻度に... 横美会 -
  ご投稿ありがとうございます。
  ショックロスの程度はケースバイケースでごく少ない本数が抜ける場合からかなり気になるケースもあります。またほとんどの方は休止期が終わると再び発毛し（つまり一時的脱毛）、移植毛の発毛とあいまって一安心なさいます。最終的にそれが永久的脱毛になる数字ではないと思います。今度国際毛髪外科学会の有名な数人のメンバーに％のことも含めショックロスについてよく聞いてみようと思います。
  
  ショックロスが多いクリニックとまれなクリニックがあるようです。例えば単一植毛を行っているクリニックでショックロスが話題になることはまずありません。このことは小さなスリットで植えれば問題にならず逆に高密度で大きなスリットではより頻度が上がることを示しているようです。高密度に植えることは当然のニーズです。とするとなるべく小さなスリットでということでしょう。同じ本数ならより多くの株を、つまりより小さなサイズのスリットで多くの株を植える方がショックロスには有利だと思います。
  拡大鏡を使って、既存のヘアの生えている向きや角度をよく見極めてその間に正確にスリットを入れることは言うまでもありません。
  あと起こしやすいケースをなるべく術前に予想するということでしょう。
  例えば女性のLudwigタイプでは高い％で起こすことは知られております。ただ実際にあらゆるケースで予想するのは困難or不可能です。
  技術的なことではありませんがビジネス優先のクリニックではどうしても強引にあらゆるケースに手術を行う傾向があるので必然的にショックロスも多くなると思います。
  
  院長　今川
  
  
  
  
  
  Re: ショックロスの頻度. chola -
  回答ありがとうございます。
  
  つまり20％は一時的脱毛を含めたショックロスの頻度であり、永久的脱毛になる数字は、これより少ないということですね。一安心しました。
  
  永久的脱毛を伴うショックロスの頻度は何％になるのか。データが分りましたら、ぜひ公表してください。技術の進歩でこの数字が限りなくゼロに近づけば、移植手術を受けようとする人も増えるのではないでしょうか。
  
  
  
  
  Re: ショックロスの頻度に... 横美会 -
  昨日お答えしたあとショックロスの％がはたして正確にでるのかわからないのではないか？と考えました。つまりひどいショックロスがあったかなかったかの％も各医師によりかわってくると思います。ある医師は少し薄いくらいでは手術をすすめませんし（倫理的にはその方が良いという意見が多いようです）、またショックロスのリスクの高い女性の特定のタイプの薄毛（そのようなケースの満足度は60％台と言われています）は植毛を強行すれば％はぐんと跳ね上がります。このグループには植毛をしない方が良いという意見もあり、また積極的にやるという意見も耳にします。つまりクリニックの技術プラス手術の適応によって％はちがうことになります。それから永久的脱毛の％も難しい判定になります。つまり薄毛の進行とショックロスの区別も厳密には難しいと思います。
  
  私のショックロスへの基本的な方針は
  ・ヘアラインはショックロスは気にせずなるべく高密度に植えた方が良いと考えます。（欧米のワンパスのクリニックは手術の時に既存のヘアを剃って植え付けるほどです。）
  ・ツムジはそこが仮に植毛で濃くなったとしてもさらに薄毛が広がることもありえる、つまり先が読みにくいということです。
  また薬の効果が期待できるなどの理由もあり、あまり攻撃的な植毛をしない方が良いと考えます。もちろんこれは受ける方の希望にもよりますし反対意見もあるでしょう。
  ・術前後のプロペチア、ミノキシジルの服用はショックロスの予防には有効だとする意見が多いので、場合によってその使用をお勧めします。
  の３点です。
  
  院長　今川