投稿者:よしさん
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Q
クリニックによる植毛の方法の違いがいまいちわかりません。
2013.03.23
FUT、NHT、ダイレクト法のそれぞれのメリットとデメリットを教えて下さい。
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A
Re:クリニックによる植毛の方法の違いがいまいちわかりません。
2013-03-23
よし様
各方法の定義
①FUTとはドナーの頭皮をシングルブレードで帯状に切り取って縫合し、採取した頭皮を顕微鏡を使って一つの毛穴単位(FU株といいます)に株分けする方法です。
②NHTとはそのクリニックに直接問い合わせることがより正確なのですが、ドナーの頭皮をダブルブレードナイフで帯状に切り取って縫合し、採取した頭皮を顕微鏡を使ってFU株とダブルFU株(2個の毛穴単位を含むFU株より大きい株で以前のミニグラフトとおなじです。)に恣意的な割合で株分けする複合移植だと理解しています。
ちなみにシングルブレードとは帯状の頭皮の上下を別々に切開することで、ダブルブレードナイフを使う場合には一定の間隔の2枚のメスを並べて上下を同時に切開するということです。
③ダイレクト法とはアイランドタワークリニックが独自に呼称している方法で正確にはオムニグラフトを使うFUE(小さなパンチで直接FU株を1つ1つくりぬく方法)です。
各方法の長所と短所
①は生えている状態への株を作るので仕上がりの自然さが1番のメリットですが、株数が多くなるので施術時間が長くかかり多くのスタッフが必要という医師の立場からみてのデメリットがあります。
②はダブルFU株を使うので①と同じ本数でも株の数が少なくて済むので施術を行う医師にとってのメリットだといえますが、太い黒髪では不自然さがでやすいこと、株分け部分の瘢痕化、ショックロス、眼の周りの腫れのリスクが大きいことがデメリットです。
なおダブルFU株の方がFU株より濃くできると信じる医師もいますが、一定の面積の中にFU株とダブルFU株が同じ数で生えればダブルFU株の方がヘア数が多い分濃くなるのは当然ですが実際にはより大きいスリットが必要なので高密度植毛が不可能なために必ずしもそうとはいい切れないと思います。
①②とも③より移植毛を一度に多く取れるというメリットは同じです。
一方③は自然さは①と同じですが線の傷ができない、術後のドナー部の痛みがほとんどないなどがメリットですが無数の点状の瘢痕ができること、将来ずっと抜けない安全な範囲から取れる株数が少ないこと、毛根切断のリスクが大きいこと、手術費用が高く設定されることなどがデメリットといえます。
なお③の発毛率や株の質が①と同じか否かについては議論の余地がありそうです。
院長 今川
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