投稿者:スマイルさん

  • Q

    貴院について

    2007.12.25

    貴院について

    1.ttp://www.yokobikai.or.jp/dotcom/2.html
    上記サイトに、「ヘアラインから奥の部分については、FUTに2つのFUを1株にした平均4本のミニグラフト(2FUまたはフォリキュラー・ペアリング)を混ぜていくというテクニックを用いることで対処しています。」とありました。
    ここでいう2FUとは、フォリキュラーファミリーのことで、MFUではないということでしょうか?現在でも2FU(DFU)を使用されることはありますか?

    2.FUでも余分な頭皮を取り除いたものと取り除かないものがあると思っておりますが、取り除くことで(スリットが小さいから?)、取り除かない場合よりもショックロスを予防でき、頭皮の凹凸が少なくなり、毛の向きを整えやすくなるという理解で良いでしょうか?

    3.スリットの方向は、サジタール・コロナールのどちらでしょうか? 国際学会等では、どちらが優れているかなど結論は出ているのでしょうか?

    宜しくお願い致します。

  • A

    Re:貴院について

    2007-12-25

    項目別にお答えいたします。
    1、FUは互いにくっついたり離れたり不規則に存在しており、2つのFUが非常にくっついた状態はフォリキュラーファミリーと呼ばれていますが厳密にいうと2FUとは異なります。
    2FUは意識して2つのFUを含む株にしたものでMFU株で一番小さいものです。
    私自身Unger博士のテキスト『Hair Transplant 4版』に2FU株(ダブルフォリキュラー株とかバイフォリキュラー株と呼びます)を密度アップのためにFU株と併用すると記載しており、そのようにしておりましたが現在はそうすることはほとんどありません。
    その理由は次のようになります。
    ・2FU株は2つのFUの間の頭皮を含むために大きなサイズの株であり、それを植えこむ場合に大きなスリットが必要になる。
    大きいスリットでは植えつけ範囲が硬くなる、ショックロスのリスクを大きくするなどのデメリットがあること。
    ・2FUは密度アップにつながらないかもしれないこと。
    小さいスリットは1c㎡あたりに多く入れられるが大きいスリットはそれができない。
    1c㎡あたり同じスリット数なら2FU株の方がFU株より濃くなるが、FU株の小さいスリットの方がスリット数がかせげるしデンスパッキングはFU株でしか達成されない。
    ・猫毛や白髪で株分けが難しいケースに2FUを使うことは反対しないが、それ以外での使用ではちょっと離れればわからないが目を凝らすとわかる微妙な不自然さがある。
    黒髪の私達にそれがより目立つこと。
    2、株のまわりに脂肪組織がついた太めのFU株(chubby graft)の方がまわりの脂肪も取り除いた細いFU株(skinny graft)より生着が良いという実験結果がありましたが、最近デンスパッキングを行う多くの医師は skinny graftを使っております。
    当院の株はどちらかというとskinny の方ですが余分な頭皮は取り除いておりません。
    それとショックロスの凸凹、毛向とは関係はないと思います。
    3、コロナールです。
    多くの医師はコロナールを支持しています。
    コロナールとサジタールの差は大したものではないというディベートはあるにしてもサジタールの方が濃くみえるという医師はいません。
    ただしMFU株をコロナールのスリットで植えつけると頭皮の血行阻害のリスクがあって危険だとされています。

    院長 今川

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