投稿者:トムさん

  • Q

    生着率と定着率

    2023.07.13

    いつも拝見しております。
    1回目の植毛から、移植毛も既存毛も抜けて密度が減り、2回目を検討しています。
    2回目以降の定着率が下がるということですが、そもそも植毛の生着率と定着率の違いと、1回目~5回目ぐらいまでの一般的な生着率と定着率をご教授いただければと思います。
    できれば、ラインスリットとホールスリットでの生着率と定着率もお願いします。
    2回目以降は既存毛(移植毛を含む)を傷つける可能性が低いラインスリットがよろしいでしょうか。

  • A

    Re:生着率と定着率

    2023-07-13

    トム様

    移植毛がAGAの影響を受けずに生え続ける範囲から採取されていたとすれば、移植毛の抜け毛は稀ですがありえると思います。生着率と定着率は同じ意味で使っていますが、欧米のテキストでは初回は85~95%で、移植部に再度植えつけるとハンコン化の程度によって生着率が下がると思います。具体的な%か分かりませんがそれほど大きな数字ではないと思います。
    パンチを使うマイクロホール法とニードルやブレードを使うスリット法の比較ですが、初回の生着率には差がなく2回目以降はスリット法の方が少し生着率が高いのではないかと思います。ただ具体的な数字を算出した医学論文を目にしたことはありません。
    現在多数派はスリット法でマイクロホール法は少数派ですが、既存毛を傷つけるリスクが大きいのはやはりマイクロホール法だと思います。

    ヨコ美クリニック
    院長 今川

  • Q

    Re:Re:生着率と定着率

    2023.07.14

    返答ありがとうございます。
    先生の説明で、スリット法の方が少し生着率が高いとの事ですが、スリット法でもラインスリットとホールスリットでは、どちらが2回目以降の生着が良いですか?
    ヨコ美さんでは、1回目と2回目はラインとホールのどちららで手術していますか?

  • A

    Re:Re:Re:生着率と定着率

    2023.07.15

    トム様

    ホールスリット法という言葉はマイクロホール法と同じだと思います。植えつけ方法はパンチ穴を使うマイクロホール法とニードルやブレードを使うマイクロスリット法に分類されます。世界の過半の植毛医はマイクロスリット法(おっしゃっているラインスリット法と同じです)を用いていますし、私も同じです。パンチを使うマイクロホール法は移植部が肥厚した傷あとなど特別なケースだけに使っています。初回はどちらの方法でも生着率に差はなく、2回目は1回目の方法がマイクロホールよりマイクロスリットの方が移植部の生着率条件が良いが、そこにどちらの方法を用いても生着率の差はありません。つまり生着率は移植部のハンコン化の程度によって変わり、植えつけ方法の差はないということです。もしそれがあればすべてのクリニックは生着率の良い方法を選択するはずです。

    ヨコ美クリニック
    院長 今川

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