投稿者:タカさん

  • Q

    無題

    2004.10.20

    自毛移植の歴史など拝見していたらここ何年かで飛躍的に進歩していますがこれからも進歩していくのでしょうか。例えば植える本数が一回で1万本近くなるとか、密度が現在の最高の30から35?から60,70%にアップするだとか。また時間的により短縮できるだとか。それとももうだいたい頭打ちの状態で今後は培養や遺伝子治療といった違う分野に移行していくんでしょうか。

  • A

    Re:無題

    2004-10-20

    ご投稿ありがとうございます。
    ・植える本数について
    ドナーを1:1に移動するかぎり1回の本数は限られます。具体的には1cmの巾なら4000~5000本でしょう。(白人は220本/c㎡といわれており6000本は可能のようです。もし2cm巾でとれば本数は倍とれますがテンションがとても強くなり傷もきれいにならないはずです。クローン技術が完成しなければ1回1万本のハードルをこえるのは無理です。
    ・密度について
    日本人の太い毛のヘアで植え付ける範囲全部を40%以上の密度を達成した例はありません。植えつけられることについては進歩の余地はありますが高密度の場合の発毛率の低下については検討を要すると思います。
    なお密度をうんぬんする場合株の密度という前提にさせてください。つまりスリットを1c㎡に何個入れられるのか?という話です。本数/c㎡の話と混同しがちです。大きな株はスリットも大きくなり不自然になります。例えばひと昔前の4ミリパンチグラフトは一株に10~15本生えており、1c㎡に3ついれるとそれだけで100%が160本/c㎡の場合20~30%になります。
    ・手術時間について
    高密度に植えると同じ本数でもむしろ手術時間は延長します。どれぐらいの時間株を保存したら生着率に悪影響があるのか?については結論が出ています。つまり8~9時間以内は全く問題なく、翌朝まで保存したら若干%が下がるということのようです。
    ・今後の予測について
    私自身15年前はこのような進歩を予測できませんでした。もちろんこれからも進歩することは間違いないと思います。“毎年植毛の学会で同じような発表が繰り返される・・”という医師もいますが、注意していると少しずつでも小さな進歩がありこれが積み重なって大きな変化になるということでしょう。頭打ちになったと思っても全く新しい展開もありえます。言えるのはドナー:植え付け=1:1がクローンによりたった10倍になっても大きく局面がかわると考えます。

    院長 今川

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