投稿者:松さん

  • Q

    無題

    2004.10.06

    プロペチア等の薬品を使用するか、移植植毛をするかどちらがより満足できると院長はお考えですか?僕の考えとしてはプロペチアやシャンプー等で様子をみるぐらいなら、植毛したほうが多少は金額があがりますが満足できるような気がします。すごく素人的な意見で申し訳ないのですが、毛の抜けたヘアラインから薬品で発毛が期待できると思いません。貴院で実際に薬品で発毛した人の写真を見せていただいたりすれば考えも変わると思うのですが。

  • A

    Re:無題

    2004-10-06

    Re: 無題 横美会 -
    ご投稿ありがとうございます。
    アメリカのようにプロペチア、ミノキシジルが自由に処方できても植毛人気はおとろえません。皮膚科医が植毛を手がけるのも薬の限界があるからです。薬はすぐに始められメスが入らないつまり手術の不安やストレスがないというメリットがありますが確実性がない、続けていかないと駄目などのデメリットがあります。植毛は確実性はあるが薄毛をストップできないというデメリットもあります。どちらを選択するかはご本人次第ということですが、確かにヘアラインにプロペチアの効果はあまり期待できないので植毛の方が良いと思います。私は植毛を専門としているのであなたが考えるように植毛のほうが良いと内心考えるケースが多いのですが、薄毛は病気ではないと思うのでその選択はご本人がなされるべきだと思います。

    院長 今川





    Re: 無題 松 -
    お返事ありがとうございます。こちらの掲示板を少し前から拝見させて頂いておりますが、院長が植毛を専門としているから手術を勧めるとは微塵たりとも思っておりません。いろいろな角度からいろいろな選択肢を与えていただき本当に僕個人としては勇気づけられております。僕の性格上、気にする方なのでいっそのこと手術を受けたいと思っております。一つ院長にお伺いしたいのですが(失礼な質問でしたら申し訳ございません)、将来的にQHRシステムを貴院で導入しようとお考えでしょうか。





    Re: 無題 t -
    >松さん
    QHRの機械で自動で行う植毛は、過去の書き込みでもわかる様に
    否定的な意見でまとまっています。
    先生自身もシステム自体に疑問を持っていることも判ると思います。




    Re: tさんへ 松 -
    言い訳がましくて申し訳ないのですが、以前から掲示板を拝見していたわけではありません。ですので以前の投稿を見ておりませんでした。すいません。




    Re: 無題 横美会 -
    松 様
    ご投稿ありがとうございます。
    昨日同様のご質問をいただきました(No.5353)。新技術の導入は現在より良い結果をもたらす可能性が大きい時に考えられるべきものです。QHRは新技術でもありませんし、むしろ旧式のFUT以前の概念(株をサイズとしてのみとらえるミニマイクログラフトの時代)の産物です。もちろんマイクロミニでも技術がよければ良い結果をもたらしますが、QHRは株分けの精度が低い分だけ普通のマイクロミニ植毛より悪い結果がおこる心配があります。植え込みに1ミリのパンチを使うことについても問題があります。つまりスリットよりひどいハンコン化、ピットなどが起こるリスクとデンスパッキングが不可能という点があります。現在パンチ穴を使う植え付けはそのためにほとんど行われなくなっています。理論上QHRでもスリットで植え付けできますがその場合パンチ穴より大きなスリットが必要になります。
    現在のところ十分な症例がないために結果の判定の材料が少ないようです。やっと最近QHRを受けた方が当院に受診し始めた状態です。受けられた方々からの評価がでるのはもうしばらくでしょう。

    院長 今川




    Re: 無題 横美会 -
    t 様
    ご投稿ありがとうございます。
    オムニグラフトはカルビトロンの後継機種ですが基本的に大きな差はありません。株分けに使うヘアトームも同様です。このシステムと私の関わり合いについて少しコメントしておきます。
    7-8年前テネシー州のナッシュビルで開催された国際毛髪外科学会で初めてカルビトロンの発表がありそれが本当に有効かについてディベートが盛んに行われました。1998年FUTの提唱者の一人、バーンスティーン医師は株分けについてFUTとオートメーションを11項目で比較し、オートメーションに軍配をあげたのはたった一つ、『経済的つまり人件費の節約』だけだと報告しました。その頃アメリカでもカルビトロンがFDAで販売許可されたのでアメリカの代理店から私へ使用法のデモテープも送られてきました。使う気にもならないレベルのものでしたし多くの友人の植毛医も同様の意見でした。そのような歴史的事実があったにもかかわらず、なぜ「今になって日本に」というのが正直な実感です。

    院長 今川

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