投稿者：きょうかさん

• Q

  将来の対応について

  2017.07.04

  FUTでM字部分の植毛を検討しているのですが、将来薄毛が進行したときはM字部分が離れ小島のようになってしまうのは避けられないと思っています。
  もしそうなった場合はやはり植毛を繰り返し行うというのが賢明なのでしょうか？
  もちろん個人の進行具合によるとは思いますがどのようにされる方が多いのか気になり質問させていただきました。

• A

  Re：将来の対応について

  2017-07-06

  きょうか様
  
  そのような御質問をよくいただきます。2011年に執筆した書籍「よくわかるヘア修復術」から“植毛した後に脱毛が進んだらどうするか？”を引用させて頂きます。参考にして下さい。
  
  「植毛した後に脱毛が進んだらどうするか？　AGAは進行性ですから、ドナーは一生ものだとしても長い間には既存のヘアが薄くなる可能性は当然あります。その意味で植毛は、他の外科手術のように1回で終了するとは限らず、将来的に再度行う可能性があることを念頭に置いておくべきでしょう。植毛を行う医師は「ヘアの主治医」という立場で、目先だけにとらわれない長い視点を持たないといけないと思います。たとえばM型の薄毛が進行した場合（図）ですが、これは移植毛の後ろ側に植毛を追加して、生え際のボリュームアップをはかることで対応します。ツムジまで薄毛が進んだ場合には、ドナーの状態が許せばメガセッションでそこにも植えつけることは可能でしょうが、それをしない場合でも少なくとも生え際からツムジまでの薄毛の範囲のうち前半分だけを植毛で濃くすれば、ツムジだけが薄いクラスⅢAになります。現にそのような状態の方は大勢いらっしゃいます。植毛の周辺がドーナツ状に薄くなり、明らかに不自然になってしまった場合なら、そこに植毛を行います。しかしながら、普通その状態になるまで放っておかれる方はまれでしょう。ミノキシジルやプロペシアが登場する以前ならともかく、現在ではそうなる前にそれらで現状維持をはかります。」
  
  ヨコ美クリニック
  院長　今川