投稿者:ƿ̾さん
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Q
傷の幅
2005.02.07
ドナー部分のテンションがきつくなってきた場合、抜糸を遅くすると、ドナー部分の傷の幅を少なくすることができますか?10日前後の早めの抜糸でも幅に関しては、変わりませんか?お教え下さい。
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A
Re:傷の幅
2005-02-07
ご投稿ありがとうございます。
縫合された傷に巾ができるのはテンションやドナー採取・縫合の技術によって傷が広がることと、肥厚性ハンコン(ケロイド)のために傷がふくらむことが原因ですが、ここではケロイドを除外しての話にします。
①テンションと傷の巾について
通常ドナーの傷は表面だけ一層に、または皮内と表面に二層に縫合します。
一層だけの場合10~2週間目に抜糸、二層だと7日以降に抜糸しても傷が開くことはまずありません。
ご質問の件ですが、抜糸が早くても遅らせてもそれ自体傷の巾には関係ありません。抜糸の時期よりむしろ皮内縫合によって巾を狭く保つ努力が重要だと思います。
②糸跡について
表面をゆるく縫うこと、早めに抜糸をすることが糸跡を残さずきれいな傷になる為に重要だと考えます。
糸跡はドナーのロスにつながり、また防げるものです。
吸収しない糸を2週間以上放っておくと糸跡は必ずできますし、吸収糸も1ヶ月以上残ると糸跡が残ってしまいます。
そのため抜糸に通院できる方は抜糸をお勧めしておりますし、どうしてもいらっしゃれない方の場合でも最近は2~3週間以内に溶けるタイプの吸収糸を使用するようにしています。
③ドナー採取法と傷の巾について
ドナーを切開するときにヘアの角度とメス刃の角度が一致しないと毛根切断がおきます。
この場合その数列のヘアがダメージを受け脱毛するか、産毛化して、その分巾が広く見えると思います。植毛医の多くははドナー採取法によって巾が広がることには口をつぐんでいるようです。私もオープンテクニックを導入して以来以前より巾が狭くできるような気がしています。
ドナーの傷を見ればその医師の腕やこだわりがわかると思いますし、今まで他院のきれいなドナーの傷を見てきましたが多くは形成外科医のものでした。
院長 今川 -
Q
Re:Re:傷の幅
2005.02.07
お返事ありがとうございました。わかりやすくありがとうございます。患者サイドの努力で「ドナーの傷の結果」が変わることは、無いようですね。つまり、先生のおっしゃられた通りのことだけをしていれば、いいと言うことですね。ところで、マッサージは、術後いつくらいか可能ですか?またそれは、ドナーの傷が広がる等のデメリットはありますか?
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A
Re:Re:Re:傷の幅
2005.02.07
受けた方が心がけてほしいのは「なるべくドナーのカサブタをとる」ということでしょう。
ドナーの傷にカサブタを長くつけているとそこが巾を持つ傷になることがあります。
マッサージは2週間たってはじめて下さい。
それでドナーの傷が広がることはないと思います。
院長 今川
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