投稿者:けいさん
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Q
ドナー部の範囲について
2014.02.22
質問すいません。
FUT法での傷跡を見ていますと耳の上辺りの側頭部まで切り取っている所が多いようです。
やはり側頭部まで切らないと十分な本数に達しないのでしょうか。
ドナー範囲を後頭部両耳の間程度の範囲に絞った場合どの程度の株数まで採取する事が出来ますか? -
A
Re:ドナー部の範囲について
2014-02-24
けい様
両耳の間は多分20cm長くても25cmの長さになります。
20cmとすると1cm巾で1㎠、1.5cm巾では2㎠の頭皮に相当しますが、その範囲のヘア密度が例えば140本/㎠なら1cm巾では2660本1.5cm巾では3920本と計算されます。
移植毛が何本必要なのか?はケースによって変わりますが4000本(2000株)以上の場合は長い傷になります。
ドナー部位(後頭部、側頭部、その中間部)の頭皮の伸び具合を測って最大とれる巾の目安を推定し、その各々の部分のヘア密度(本数/㎠)を測って平均的な本数/㎠を割り出して、必要な本数÷平均的なドナーの本数/㎠=ドナー部の頭皮の面積/㎠を計算します。
たとえば4000本でヘア密度が140本/㎠だとすると4000÷140=29㎠必要となり1cm巾では30cmの長さ、密度が1割低いケースではそれよりも1割長く、逆に高ければ短くなります。
一方採る巾を1.2cmとすると20%程度短い傷になるわけです。
欧米ではメガセッションが日常的に行われており、ドナー部を50㎠くらい採ることも多いのですが、その場合後頭部は2.0~2.5cm巾を採ります。
大きな巾では傷も短くなるはずですが、巾を大きく採る瘢痕はテンションが大きく目立ちやすいのできれいな傷に仕上げるためには“長くても狭い巾”が原則です。
ヨコ美クリニック
院長 今川
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