投稿者:Rさん
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Q
ドナー部と植毛部分の対比
2007.09.12
いつも掲示板を参考にさせていただいております。
質問ですが、そもそも植毛については、
ドナー部の50%(40FU(80本)/c?)を一応の
植毛の達成目標にされていると思います。
通常日本人はドナー部は160本/c?というで、
ドナー部の説明はよく拝見するのですが、
一方、植毛する部分(前頭部・生え際・頭頂部等)の
情報を余り見かけません。
これらに対して、一般的情報で結構ですので、
ドナー部 平均160本/c?、太さ○○ミクロン程度
対して
生え際 平均○本/c?、太さ○○ミクロン程度
前頭部 平均○本/c?、太さ○○ミクロン程度
頭頂部 平均○本/c?、太さ○○ミクロン程度
○に当てはまる数値はどの程度なのか、教えてください。
(私は植毛する部位に較べドナー部の髪の太さ、本数で
勝っているのでドナー部の50%程度でも植毛する部位では
薄く見えなくなると理解していますが、この理解で
正しいのでしょうか?) -
A
Re:ドナー部と植毛部分の対比
2007-09-13
ご投稿ありがとうございます。
日本人のドナーの160本/c㎡という数字は私のデータなのですがそれは後頭部の一番濃い所の数字です。
側頭部は112~120本/c㎡です。
したがって長いドナーが必要な場合の平均値は140/c㎡程度だと思います。
白人の後頭部のドナーの太さの平均は70~75ミクロン、日本人はそれより少し太い75~80ミクロンです。
側頭部は後頭部より少し細い方も見うけられます。
ただ多くの方は範囲による太さの違いはないと思います。
日本人の部分別の平均密度の数字は残念ながら眼にしておりませんが2002年の中国人のデータでは男性で
後頭部 158.11/c㎡
側頭部 103.37/c㎡
前頭部 160.89/c㎡
平均 140.79/c㎡
とのことでほぼ私のデータと同じです。
ドナー部位の50%が植毛の目標というのはアメリカの植毛医Shapiroの著書にありますが正確な記述は80~100FU/c㎡の50%です。
日本人のヘアは太いので同じ密度でもより濃く見えやすいと思いますが反対に日本人の黒髪は地肌が見えやすく濃くなったという印象にはマイナスでしょう。
ドナー部位の本数や太さが勝っているので50%で薄く見えないのではありません。
『フィリピン系アメリカ人の20代の側頭部1c㎡の範囲から少しずつヘアを抜いていくと半分抜いた時に初めて薄く見え始めた』という実験から50%の数字が出たものです。
院長 今川 -
Q
Re:Re:ドナー部と植毛部分の対比
2007.11.14
お忙しいところ丁寧な返答ありがとうございました。
非常に参考になりました。
先生のおっしゃるとおりの内容から推察すると、
前頭部も後頭部も本数・太さにそれほど差がないことから、
?植毛した部位と、?既存毛がほぼ100%残っている部位とが
隣接していた場合(あり得るかどうかは不明ですが、)
?が50%(40FU)の密度であっても、髪が重なっている状態から一見髪が薄く見えないが、非常に厳密に、頭皮付近で頭髪の密度を観察した場合、
??ではやはり
?40FU(80本)と、?80FU(160本)では差が生じてしまうと
考えてよいでしょうか?
(ここまで観察してしまうと非常に神経質な気もしますが) -
A
Re:Re:Re:ドナー部と植毛部分の対比
2007.09.14
R様
「50%までは密度が下がっても薄くはみえない」いいかえれば「薄いという自覚を持った時点ではすでに50%以下の密度になっている」ということです。
その意味で40FU以上と80FUでは肉眼的に差を感じないという考えでよいのですが、その前提は
・ドナーの密度がもともと濃い方。この数字は100FU=200本以上の方から導き出された結果です。
日本人では80FU=160本/c㎡以上の方で成り立つのだろうと思います。
・AGAではヘアが細くなっていきます。
この話はヘアの太さが変わらなければということで、薄い濃いは実際にはヘアの太さというファクターが加わります。
なお厳密には「50%は風呂上りや晴天の屋外では地肌がすけて薄くみえることがある」とされています。
院長 今川
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