投稿者:kさん
-
Q
ドナーの傷について
2005.11.02
2回目を考えているのですが、先生の(植毛完全ガイド)の中にワンスカーテクニックで前回の傷と同じところからドナーを採取すると書かれていますが、私の場合 両耳の上から傷があります(5000本以上・傷の太さは5ミリ位、2回目は4000本ほど希望します)それでも同じ場所からドナーを採り、1本傷でも大丈夫ですか?(傷跡が本にあるような細い線になるかです)よろしくお願致します。
-
A
Re:ドナーの傷について
2005-11-02
Re: ドナーの傷について 横レス -
横レス失礼します。
2回目を考えているのですが、私の場合貴院以外のクリニックで半年前に1回目の手術を行いました。
次も大型連休の初めの、来春か夏を予定してます。
今のところ発毛には満足してます。しかしドナー傷は気にはなります。
太さは5ミリもないと思いますが、触ればボコッと腫れています。半年が経ってこのドナー部では貴院
の基準ではどのレベルでしょうか?また今川先生の投稿を見ると手術痕に関して、相当自信があると感じ
ましたが、そうとって間違いありませんか?
繰り返しますが、1回目の結果は発毛は満足、傷痕は不満足です。
クリニックは貴院と同じくらい評判が高く、このクリニックに関する個人のサイトの充実度は日本一です。
私の場合多数のモニターがいて、結果が良好な方が多いこと、評判も良いことで1回目はここにしました。
(東京に2店舗、大阪に1店舗あるクリニックです)
Re: ドナーの傷について 横美会 -
k様
ご投稿ありがとうございます。
一度に4000本以上植毛が可能なクリニックは当院も含め2~3に限定されますが、初回は当院で受けられたのでしょうか?
当院で初回の手術で5ミリの傷ができたというならかなり特別なケースだったかもしれません。
他院でうけられた巾が広いしかも2本の傷をよく拝見しました。
目立つのになぜ2回目は別のところにメスを入れたのか正直理解できません。採れる本数を優先する医師側の論理としか思えません。
この点については結構憤慨しています。
初回がほとんど目立たない傷ならともかく、私は“絶対に”同じ場所から採って行なうべきだと思います。
もちろんそれを繰り返すと1本の傷も巾が広くなる傾向になりますし、どなたも“本にあるように細い傷になる”わけではありません。
ただもし目立つ場合でも2本より1本の方がカムフラージュしやすいこと、修正しやすいことは確かです。
後頭部と側頭部はドナーの採取という作業のために“割を食う”場所ですが、だからといって“ヘアがあるから目立たない”などと突き放された言い方を手術をした医師からされると、受けた方も途方に暮れてしまいます。
院長 今川
Re: ドナーの傷について 横美会 -
7740様
ご投稿ありがとうございます。
ドナーの傷の仕上がりはあなたの体質も関係しますが、手術方法と医師の技量に大いに左右されます。
・方法について言えば、ドナーに巾を持つ要因の最大のものは毛根切断であって、テンションではないと思います。その意味で坐った状態でダブルブレードナイフで上下の傷を同時にカットする方法は問題です。
・外科医にとって傷の縫合は手術が終わったこと意味しますが、形成外科医にとって傷の縫合そのものが“仕事”です。きれいな傷というイメージがどんなものかは医師により違うということです。つまりある医師にとって許せる傷が、ある医師にとってはそうではないということもあります。
・同じ方法で手術を受けても医師により全く傷の仕上がりが違います。傷を見ると術者が特定できるくらいです。ベテランのナース達が株分け、植え付けを行なうと粗が出ないかもしれませんが、ドナー採取は医師の実力がもろに出るところです。
発毛が気に入っているのであれば2回目も同じクリニックでもいいと思います。私が言えるのは
・次回も1本の傷にしてもらうこと
・きちんと抜糸をしてもらうこと
の2点です。
院長 今川
Re: ドナーの傷について 7740 -
今川先生、とても丁寧なご回答ありがとうございます。
そして先生にアドバイスして下さった内容にとても気になる点がありました。
「きちんと抜糸をしてもらうこと」と仰ってますが、これをしないと傷痕が目立つ
可能性があるのでしょうか?
自分の場合溶ける糸を使用して、術後2ヶ月ぐらいは糸が残っていたように思います。
記憶では医師から抜糸をしてもしなくても傷痕は変わらないと言われた記憶がありますが
実際はどうなんでしょうか?
次の手術はまだ予約してませんし半年以上先なので、これからいろいろ考えてみたいと思います。
Re: ドナーの傷について 横美会 -
7740 様
ドナーの傷の上下に糸あとがのこっている例を多く見てきましたが、一般的に形成外科では縫合の時に
①糸をあまりきつくしばらない。
②抜糸は早めにする
③皮内縫合をする
という工夫をします。
③については欧米では初回は必要ないといわれていますが日本人はやや頭皮が硬い方も多いので、私は全例そうしております。
②については当然のことですが糸がなければ糸あとはないわけでできたら10日遅くても14日以上糸をのこすべきでないと考えます。
遠くにお住まいの方は仕方ないかもしれませんが抜糸にいらっしゃれる近くにお住まいであればきちんと抜糸すべきだと思います。
糸あともなくとてもきれいな傷にできた医師が「抜糸をしてもしなくても傷痕はかわらない」というならわかりますが・・・。
前にもいったように各々の医師の傷へのこだわりは違うようです。
お互いに面倒なことはやめようというわけではないでしょうが、手術にもちこむまでの丁寧な対応が本物であれば経過観察もかねての抜糸の処置もすべきでしょうし、術後に面倒でも来院してよくみてもらう価値はあると思います。
私も吸収糸をつかいますがそれはどうしても来院できない場合に限られます。
傷あとにこだわる医師なら細いナイロン糸で縫合してきちんと抜糸する場合と吸収糸の傷あとはかわらないとは言わないはずです。
院長 今川
気になること、薄毛の悩み、
植毛技術のこと等、
お気軽にご相談ください