最近、女性にも男性型に似たタイプの脱毛が増えている。とくに頭頂部が薄くなったケースにはFUTが適している

ヘアが薄くなるパターンは、男性と女性で違いがあります。男性型は前頭部や頭頂部などが集中的に薄くなるというものですが、女性型の薄毛は2つのタイプに分けられます。

ひとつ目が「びまん性脱毛」といわれるものです。男性型では1つの株に生えている1本から3本のヘアがすべて脱落してしまいますが、このパイプはそのうち何本かが脱落するため、ハゲるというより薄くなっていくもので、お産の後などに見られます。この場合はドナーも薄くなることが多く、植毛はすすめられません。

そして、女性型のもうひとつの薄毛のタイプ、すなわち男性型と同じようなタイプの脱毛が最近増えています。メカニズム的には、男性型とは違うのですが、ホルモンが関係しているといわれています。

「女性でも、植毛をすることができますか？」という質問をいただくことがたまにありますが、後者のタイプの脱毛では植毛手術が適しているといえるでしょう。
もちろん進行の度合いによって本数も変わってきますが、分け目などであまり多く植毛しなくても満足されることも多いようです。

女性のヘアラインにはうぶ毛からしっかりしたヘアが混じっていることが多く、これを植毛で自然につくるのはかなりデリケートな作業になります。そのため、たとえば2本毛をわざと1本ずつに株分けして、発毛するヘアのうぶ毛化を図るといった手法などもをとります。

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