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第30回日本美容外科学会
場所:札幌
【PittingとTenting】

〈抄録〉
植毛技術の進歩は著しいがその結果に対する患者の期待値も比例して高くなりクレームはむしろ増加傾向にあると思われる。
植毛術の合併症については多くの成書に記載されているにもかかわらず、実際にはそれらが論じられる機会は少ないのが現状である。
今回PittingとTentingという比較的デリケートな植毛の合併症を紹介しそれらへの対応策について論じる。

第15回国際毛髪外科学会
場所:ラスベガス

第99回日本美容外科学会
場所:富山
【ワンパス植毛術の試み】

〈抄録〉
植毛術では従来一回の植えつけ密度が15〜25株/c㎡であり、数回の施術が必要だとされてきた。
ただ一方患者側からはできたら一回で十分な濃さを達成してもらいたいという強い要望がある。
ワンパス植毛の目標は理論上40株/c㎡以上とされるが、私達日本人は黒髪で太く皮膚との色調の対比が強いという特徴をもっており地肌がみえやすく技術的に難しいと思われる。
演者は数年前からデンスパッキングとメガセッションによってワンパス植毛術を試み、一回の施術で満足を得られた症例を経験している。
それらの実際の症例を供覧し、またワンパス植毛術の長所、欠点について考察を加える。

第22回日本皮膚外科学会
場所:東京
【植毛による眉毛再健術】

〈抄録〉
皮弁法をはじめ種々の手段によって眉毛再建は行われるが、美容目的では植毛術が自然さの点で優れている。
その場合眉毛と同じ性質の短毛をドナーとして他の部位から採取するのが困難のため頭髪を用いることになる。
従来演者は頭髪を単一毛に株分けしてChoi式植毛針を用いて植付けを行っていたが、数年前から21又は22ゲージの注射針を折り曲げてそれを用いてスリットを作成して、マイクロ摂子で株を把持し植え付けをおこなっている。

本手技は植毛針を用いる方法と比較して
・ より短いドナーの毛髪を利用できるためドナーの密度を測定できる、また早期にシャンプー、洗顔ができる
・ FUEでドナーを採取する場合にも対応できる
・ 植えつけ時にpop upが少ない
・ より小さい毛皮角での植えつけが可能
・ 高額な器具が必要ない
などの利点を有する反面、手技に習熟を要するという欠点も有している。
演者の術式の実際を供覧し若干の考察を行う。

場所:パリ(5月24日〜27日分)
場所:ミラノ(6月1日〜2日分)
【 Pitting and Tenting 】
Abstract
Careful analysis of the complications provides the basis for improvement of
hair restoration surgery.
Pitting and tenting are relatively ” new ” complications of modern
techniques of hair transplantation,
but there have been few reports on these problems.
Cases are presented and the methods for their prevention will be discussed.

国際毛髪外科学会(ISHRS)Workshop
場所:医療法人 横美会 ヨコ美クリニック
【アジア人の植毛】
プログラムディレクター 今川賢一郎(医療法人横美会ヨコ美クリニック)

〈抄録〉
日本で始めての植毛関係の国際学会です。

第98回 日本美容外科学会(JSAPS)
場所:東京
【skin extender を用いた頭部色素性母斑の一例】

〈抄録〉
従来から頭部の比較的大きな良性腫瘍、母斑、瘢痕の切除においては エキスパンダー法による縫縮術が行われてきた。
ただその場合週に一、二度生食の注入のための来院が必要であり、患者の住所が遠隔地である場合その実施は困難である。
一方 skin extenderはFrechetが男性型脱毛症の禿頭部位縫縮の目的で開発した器具で、一回の挿入でより多くの頭皮が切除でき、治療期間を短縮できるという利点を有している。
今回頭部の10×12cmの色素性母斑の症例にこれを用いて切除しえた一例について報告する。

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【若年令の男性型脱毛症患者への植毛術の問題点 -特に低すぎるヘアラインについて-】

〈抄録〉
最近10代〜20代前半で男性型脱毛症に悩み植毛術を希望する症例が増加している。
若い年代の患者に植毛術を行なうべきかについては賛否両論あるが、種々の理由によって一般的には「23〜25歳までの植毛は慎重に」とされている。
やむをえず植毛を行う場合でも適正なガイドラインは必要である。
今回他院で施術された低すぎるヘアラインの設定や不適切なそのデザインのために生じたトラブル症例とその修正の実際を供覧し検討する。