投稿者:大津文麿さん
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Q
まだ既存毛がある程度残っている部位への植毛について
2019.08.08
つむじよりやや前方が髪が細くなっただけなのか少なくなったのかは分かりませんが、ギリギリセーフだが、明らかに薄くなったという実感はあります。
最盛期の半分弱くらいというのが表現としては一番近いです。
まだこれほどの密度は何とかプロペシアの効果で維持していますが、先生はこれほど残っていても1cm2あたり40株を推奨されますか?少ないながらも、既存毛と既存毛の隙間は肉眼でもかなり狭いです。このような狭いところに既存毛の毛根を傷つけずに40株も植毛することは可能なのでしょうか?
できる限り、既存毛は残したいので、今は既存毛が一番残りやすい株数だけ植毛して、また薄くなってきたら2度目の手術をするという方法が一番既存毛のロスも少なく、最終的には多くの髪を残すことができると思うのですが、この考え方のデメリットはありますか?
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A
Re:まだ既存毛がある程度残っている部位への植毛について
2019-08-10
大津文麿様
私はその意見に反対です。
少しずつの植毛でボリュームアップ効果が実感されなければ2度目はありません。
AGAへの植毛は“細毛化した既存毛の間に移植毛を植えつける作業”です。
AGAの最終段階でなければ既存毛の毛包密度はそれほど減っていません。
毛包密度に変化がない時点での植毛は、既存毛と移植毛の太さに大きな差がない場合には結果にがっかりするだけでなくショックロスなどマイナス面が問題になります。
技術的な点でツムジや頭頂部は40株/㎠より低い30~35株/㎠を目安にして拡大鏡下で植えつけをしています。
30株/㎠以下の植えつけは濃くなったことが実感しにくいとされていて、ショックロスやAGAの進行の既存毛の喪失というマイナスが加わればますますがっかりするだけです。
ボリュームアップの効果は得られると判断できない段階での植毛は受けるべきでないと思います。
ヨコ美クリニック
院長 今川
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