投稿者:JRさん
-
Q
傷痕への植毛の定着率
2017.11.15
4年ほど前に脂腺母斑を切り取る手術をし、現在左頭部に約縦1cm 横2cmぐらいの傷ハゲがあり、ここの部分にfueで植毛をしたいと考えているのですが、「傷痕の状態によっては定着率が普通より落ちる」という文を目にしたのですが具体的に どのような傷痕の場合定着率が落ちるのか?というのをお聞きしたいのです。
よろしくお願い致します。 -
A
Re:傷痕への植毛の定着率
2017-11-16
JR様
傷跡といっても多様で、中には植毛を行なうべきでない種類もあります。一次性ハンコン性脱毛症といわれる疾患のグループで、これは不勉強な植毛医なら手を出すに違いない珍しいものです。一方あなたのように手術の傷跡は植毛の良い適応ですが、ハンコン組織は血行が悪く普通の頭皮より株の定着に不利なのは確かです。そのために定着率が通常のケースより落ちると信じている医師も多いのは確かですが、『適切な技術で植毛を行なえば定着率の低下はそれほどでもない』と思います。適切な技術のコツは専門的にいろいろありますが代表的なものは「血行が悪い組織には株を高密度に植えつけない」です。ただそれは通常の半分という程度ではなく通常の植えつけが40株/㎠とすれば、傷跡には30~35株/㎠というように大きな差ではありません。
ヨコ美クリニック
院長 今川
気になること、薄毛の悩み、
植毛技術のこと等、
お気軽にご相談ください