投稿者:ヨネさん

  • Q

    植毛範囲の限界について

    2016.03.06

    こんにちは。

    私は現在クラス?程度のハゲに悩まされかつらを使用しています。

    植毛にも興味をもっていますが、現在の技術でどの程度広さの範囲まで植毛は可能なのでしょう?
    植毛は主にM字型の狭い範囲のハゲの方に向いた治療法という話もきいたことがありいろいろと悩んでいます。

    この分野で日本で一番経験があるといわれている今川先生の過去のご経験と現在の技術から、どのあたりまでのハゲ具合(面積)の方なら植毛をして満足できるとお考えでしょうか?

    満足度は人によって異なると思いますが、

    ?無毛状態の場所に密度50%達成できれば満足できると仮定
    ?定着率は平均的な定着率が達成できると仮定
    ?ドナー密度も平均的なものとする

    といった条件とした場合・・・

    そもそもMAXでどの程度の禿面積の方まで植毛を進められるのか?
    その場合何株くらいの植毛がトータルで必要なのか?
    先生であれば、何度の植毛回数でこれを達成されるのか?
    実際に先生がオペされた方にはどのレベルの方がいらっしゃったことがあるのか??

    お忙しいところ恐縮ですが、一般論でも先生の主観論でも構いませんのでお答えできる範囲でご回答いただければ幸いです。

  • A

    Re:植毛範囲の限界について

    2016-02-24

    ヨネ様

    植毛は狭い範囲のハゲの方に向いた方法だというのは間違いで、AGAの進行度の分類でクラスⅥまでなら薄毛全体で対応できます。
    初回の施術で採れる株数はFUTで2500株~3500株、FUEで2000~2500株、数回の施術での最大総株数はFUTで6000~7000株、FUEでは将来AGAで抜けない安全な範囲を逸脱して採取したとしてもおそらく4000~4500株でしょう。ドナー部の密度や頭皮の伸び具合が良い方は7500株、10000株を植えつけた例も過去にありましたがこれは例外です。
    理論的には40株/㎠の密度ではほとんどの方が満足するとされていますが、そうだとすると6000÷40=150㎠に対応できるということになり、150㎠というのは男性の手のひらサイズ100㎠の1.5倍にあたります。それ以上広い薄毛の方には、ツムジ付近をヘアラインより少し薄く仕上げるなどの工夫をして対応しています。日本では費用面、技術面ともに多くの移植毛を植えつけられるクリニックは少ないと思いますが、当院では今までカツラを外せたケースを数多く経験してきました。
    具体的には1回目に2500株~3000株、2回目に2000株、さらに3回目は1500株を提案することが多く、2、3回でカツラをはずせるように努めています。

    P.S 株数と本数を意識的にごまかすクリニックが多いようです。ここで述べている株はフォリキュラー株のことで、ヘア数は株のおよそ2倍になります。例えば2000株では4000本、2500株では5000本に相当します。

    ヨコ美クリニック
    院長 今川

  • Q

    Re:Re:植毛範囲の限界について

    2016.02.28

    今川先生

    お忙しい中ありがとうございました。
    現在の植毛の限界について理解できました。

    もう数点、FUとMFUについて質問させていただいてよろしいでしょうか?

    1MFU = 2αFU と理解しています。

    (1)この理解が正しい場合、MFUベースで植毛を行っているクリニックでの1000株の植毛は、貴院での1000株の植毛よりも倍以上の本数が植毛されるということでしょうか?

    (2)また、MFUの一番のデメリットはFUに比べて自然な植毛でないという認識でよろしいでしょうか?

    (3)本数や株数のごまかしについては、FU株、MFU株問わずクリニックによるものだと文脈から判断しましたが、MFU株で行っているクリニックだとそのあたりもごまかしやすかったりしますでしょうか?


    お忙しい中、多々質問させていただき申し訳ございません。
    お手すきの時にご回答いただけましたら幸いです。

  • A

    Re:Re:Re:植毛範囲の限界について

    2016.03.02

    ヨネ様

    MFU株(マルチフォリキュラー株)とは、1株中に2個以上のフォリキュラーユニットが含まれる株で、以前のミニグラフトと同じものです。
    その最小のものが2個のフォリキュラーユニットが含まれるダブルフォリキュラー株ですがさすがにそれより大きい株は現在では使われていないと思います。
    質問について
    (1)理屈からいえばその通りです。
    (2)植毛の目標は“自然さ”“濃さ”の2つですが、MFU株は自然さの点で問題があると思います。その他MFU株はそれを植えつけるスリットも大きくなるのでショックロスやリッジングのリスクが大きく、大きいスリットは高密度に植えつけられないので思った程濃くはできないはずです。
    (3)株分けをしたら1000株ちょうどだったということはまずありえません。MFU株を使っていると正直に言わないクリニックが株数や本数だけは正直だということはないと思います。

    P.S
    日本人はドナーのヘアが太い反面ヘア密度が低く、一つのFUのヘア数が少ないのが特徴です。
    ・ヘア密度が少ない=白人よりFU間の距離が長いことを意味し、日本人のダブルフォリキュラー株は白人のそれより大きくなります。
    ・日本人はヘア数/FUが少ない=ダブルフォリキュラー株に含まれるヘア数は白人より少ないことを意味します。
    ・日本人はヘアが太いこと=ダブルフォリキュラー株を生え際などに使うとより不自然さが生じやすいということを意味します。

    結論をいうと日本人がダブルフォリキュラー株を使う利点は白人よりずっと少なく、欠点は多くなるということです。


    ヨコ美クリニック
    院長 今川

  • Q

    Re:Re:Re:Re:植毛範囲の限界について

    2016.03.06

    今川先生

    大変勉強になりました。
    ご回答ありがとうございました。

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