投稿者:検討中さん
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Q
ショックロスのリスクについて
2009.02.24
ショックロスのリスクについていろいろと調べていたところ、某掲示板にて
このヨコビ掲示板にて 今川先生がこう発言していたという書き込みを見つけました。
NO.10676 とのことだったので過去ログなどからいろいろと
調べたり検索したのですが、何度やってみてもみつかりませんでした。
内容は
18ゲージ以上の大きいスリットでは普通ミニブレードを使うことになります。
ブレードのほうがシャープなため既存のヘアの毛根切断をおこしやすく、
ショックロスのリスクが大きいと思います。
(既存のヘアがかなり残っている場合は注射針を使うほうがこの点では有利です。)
といったものでした。
もしこの某掲示板の書き込みが本当なのだとすると、多くの医院が
使っているブレード(シングルかダブルかでもだいぶ違ってくると思いま
すが)よりもチョイ式などで使われる注射針のほうが、ショックロスの
リスクという点だけでみると優れているといえるのでしょうか?
密度などに関してはチョイ式のほうが出にくいという話もよく耳に
しますので、(これはチョイ式では医師の技量にかなり左右される
ことがあるため、たまたま良くない例だったのかもしれませんが
一概にどちらが優れているとは言えないとは思うのですが・・
密度に関してはスリット式、ショックロス回避に関してはチョイ
式のほうが優れている。 という書き込みもいくつか見かけました。
(これもどちらかがどうとハッキリとは言えないと思うのですが・・)
既存毛がある部分に行う2度目の手術となるためにショックロスが
非常に不安です。
あと、密度に関しても2度目ということもあり、他の箇所とあまり見劣りしない
であるといわれている50%以上を期待しているのですが・・
まず価格についてはチョイ式のほうがはるかに高いというのは
わかりました。
1.ですが、金額のことは(一生のなかで数度しかないの手術なので)気にしない。
2.チョイ式に関しては日本屈指の技量の医師に施術してもらう。
3.移植本数は1000〜1500本程度
と仮定した場合、よく言われているチョイ式のデメリットは
ある程度回避できるような気がするのですが、スリット式
と同等の出来が期待できると思われますか?
チョイ式(注射針)を使用していない貴院へこういった質問はどうかとも
思ったのですが、答えられる範囲で結構ですのでよろしくお願いいたします。 -
A
Re:ショックロスのリスクについて
2009-02-24
ご投稿ありがとうございます。
ショック現象とは植毛によってひきおこされる既存毛/移植毛の一時的または永久的脱毛と定義されます。
①機械的な損傷、つまり植えつける際ニードルやブレードによって毛根切断がおこるなど直接のヘアのダメージによるもの
②局所麻酔剤や血管収縮剤(これは植毛の時に必ずつかわれます)などの薬剤による化学的作用によるもの
③高密度植毛(デンスパッキング)によるもの
が考えられます。
①についてはもし同じサイズのスリットであればおっしゃるようにブレードはニードルよりシャープなため既存毛の切断のリスクは大きいと思います。
私も既存毛が多くのこっている場合はやはりニードルの方がショックロスに関しては安全だろうと思います。
デンスパッキングに関してはニードルよりブレードが有利なことも確かです。
用語のつかい方に混乱があるようです。
スリット式
・ニードル(単一植毛法もこれにあたります)
・ブレード
マイクロホール式(小さなパンチ穴で植えつける)
と考えたらいいと思います。
ちなみに当院では1本毛は22~21ゲージ、2本毛、3本毛は20~19ゲージ、ドナーのヘアが太いケースだけ3本毛で18ゲージをつかっております。
1ミリ以上のニードルやブレードをつかって植毛することは最近ではまずありません。
18ゲージ以上orミニブレードはMFU株の時につかうのでなければ経験の浅い植毛医がFU株につかうと考
ショックロスに関しては第2回コラム「ショック現象」をご覧下さい。
既存毛といってもそれが移植毛であればめったにショックロスはおこらないと思います。
移植毛はしっかりした強いヘアですから。
ただしシャープなブレードでは毛切れをおこしやすいので私はニードルをつかうことが多いのですが。
前にもいったように結果が良ければ方法にかまわずあなたが信じる医師を選べば良いと思います。
私は今までチョイ式であまり印象的な結果をみていないといったのですが私の独善かもしれませんから。
院長 今川 -
Q
Re:Re:ショックロスのリスクについて
2009.02.24
答えにくい質問にも丁寧に答えていただき本当にありがとうございます。
自分は勝手に決め付けというか勘違いをしていたようです。申し訳ありませんでした。
貴院ではスリットをつくるときはブレードもニードルも使うのですね。
(単一植毛(チョイ式)で行う医院ではニードルのみを使う。)
植え込みは貴院ではピンセットで、チョイ式では穴あけと同時に植え込みも行う。
ということであってますでしょうか。
以前、単一植毛法はFUTの一変法ともいわれている。と、おっしゃっていた意味が
なんとなくわかったような気がします。(理解が遅くもうしわけありません。。)
過去ログは探していたものはどうしても見つけれませんでしたが、近い内容の過去ログは
検索で出てきたのである程度わかりました。
コラムに関しては無事見つかりました。
ショックロスに関してはやはり、完全に回避できることは難しいようですね。
医師とよく話し合い、今手術に踏み出すべきかどうかを決めて、術前より濃く出来るよう、
やると決めたからには消極的なまばらにではなく、積極的な密度を目指す。
ということでしょうか。
どこの医院で聞いても「ショックロスなんてないですよ。」と一言で片付けられたり
医院にとって不利となるような質問はのらりくらりとかわされたりしてきたため、
本来失礼ともとれる答えにくい質問にも答えていただける貴院で、失礼な質問ばかり
してしまいました。 本当に申し訳ありませんでした。
これまで頭の中がこんがらがっていたのがやっとスッキリしたような気がします。
本当にありがとうございました。 -
A
Re:Re:Re:ショックロスのリスクについて
2009.01.30
Choi式単一植毛法とは肉眼で株分けしたFU株(バンドル株)を植毛針の中にセットしてシャープペンシルのように内筒で株を頭皮に押し込んで植えつける方法です。
ニードルのサイズは通常のFUTと大差ありません。
FUTと株分けの概念が異なるわけでもありません。
単一植毛法でショックロスが話題にならないのはデンスパッキングを行わないためでしょう(笑)
院長 今川
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