投稿者:ƿ̾ -さん

  • Q

    気になりましたので質問させてください

    2004.09.06

    貴院で一度植毛をし、院長の書物も目に通した者です。
    貴院の植毛に関する最前線の医療と、並びに院長自身の人柄や方針などとても関心に値する物だと感じております。
    まだ日本では未熟だと仰る植毛会の先駆者として、これからも一層技術を高め患者さんの期待に応えられるよう応援しておりす。

    さて、書物やホームページなどをじっくり拝見しておりますと貴院の技術の高さから植毛医療においての、「職人」と言う言葉は御尤もだと思います。そこが貴院の売りでもあると思いますし、日本の未熟な植毛医療やオートメンショーン化の(日本においての)普及などを考えますと、貴院の横に並ぶクリニックはあまり存在していないのが現実でしょう。ですが、ここで疑問になってくるのが院長自身の役回りです。確かに院長の技術や知識は引けをとりませんが、私が手術を受けた際、直接院長を拝見しましたのはカウンセリング、ドナー部の手術だけでした。勿論、院長自身が手術を行うとなればそれは植毛手術の技術的な問題から可能で無い事は判っております。しかし私から見ました所、実際に毛を植える手術を行っているのは(大変失礼ですが)若い看護婦としか写りませんでした。植毛の「職人」と言えるのであれば、やはり植える技術が「職人」であって欲しいですし、院長も仰るようにヘアラインの自然さやスリッドの深さが重要となるのであれば余計見逃せない事ではないでしょうか。

    ここで私が院長にお尋ねしたいのは、実際に植毛を行う看護婦の育成や看護婦自身の技術力はどの様に行っているかです。この事は書物やホームページでも拝見する事が出来ません。海外の医療でもそうですが、患者側から施術するドクターの詳細は容易に拝見できるようになっており、それによってドクターの選択も可能と聞きました。貴院の妥協のない植毛方針だからこそ、私の疑問も生まれてきたのだと思っております。この様な質問は院長からしてあまり気分の良い質問ではないとは思いますがどうかご返答願いましたら幸いです。

  • A

    Re:気になりましたので質問させてください

    2004-09-06

    当院ではドナーの採取は医師が行い、株分けは主にナースが行ないます。
    株の植付けは2つの方法があります。
    1)プリメイド法 ( pre-made )
    あらかじめすべてのスリットを入れ、それに株をいっせいに入れていく方法
    2)スティックアンドプレイス法 ( stick and place )
    同時にスリットと植付けをしていく方法

    当院では1)を行なっておりますが、私がスリットを入れることをナースに依頼したことは一度もありません。それは医師がすべきことです。1本毛と2本毛のスリットのサイズも違いますし、個々の方でスリットの深さも異なります。2)は医師以外のスタッフでもスリットを入れられるアメリカで主におこなわれておりますがわが国では法的に問題があると思います。この方法では最終的に何本になるのか?1本毛がどれくらいとれるのか、2本毛は?と植えつけのデザインに少し難かしい点もありますが、手術時間の短縮と密度を上げて植えることについてのメリットもあります。

    あなたの投稿で一部誤解があるようなので弁明をさせていただきます。つまり当院ではドナー採取時とスリットを入れる時には精神安定剤のためにほとんどの方は意識がありません。眼が覚めたときには植え込みの後半になっていることが多くそのためそのように感じたのだと思います。以前某サイトで同じような中傷されたこともあり不本意に感じた記憶があります。
    ご希望により次回には精神安定剤を使用しないで行なうことも可能ですのでそのようにおっしゃってください。私の言い分が確認できると思います。

    オリンピックも終わりましたが、たとえれば植毛は医師とナースのチームによって行なう団体競技のようなものです。一人ではできません。
    世界的にはナースの資格をもたない助手の方が多いようですが、日本では株分け、植付けは法的にナースの資格が必要だと考えます。
    当院は最高で7年、最低でも1年以上の経験のもつスタッフが植えつけに携わっております。ただ技術の研修の過程はかなりシビアです。定期的に海外の研修も行なっております。
    多くの応募の中で毎年1人、多い年で2人程度が植毛手術に自分が向いていると感じて定着しているのが現状です。
    つまり、1割程度のナースしか残らないということです。あるナースは意欲があっても技術がついていかない、またあるナースは技術は合格でも協調性に欠け不向きだということもありました。
    昨年植毛のパイオニアの一人であるシール医師に“good team”とお褒めの言葉を頂きました。これは私共にとって最上の名誉です。
    現在当院に勤務しているすべてのナースは植毛のプロといって差し支えありません。

    院長 今川

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