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植毛コラム

第8回コラムメガセッション (Megasession) について

最近の植毛術では『一、二回の施術で薄毛の範囲を気にならなくなる濃さにする』ことを目標としており必然的に広い範囲の薄毛( Norwood分類の5から7 )では多くの移植毛が必要になります。
実際にも国際毛髪外科学会のメンバーの統計を見ても年々1回の施術で植えつける株数が増える傾向にあります。
多くの株数を1度で植えつける植毛をメガセッションといいますが、どれくらいの数字以上がメガセッションなのか?という線引きは次第に高くなり、以前に 2000株以上といわれていたのが、2年前にサンディエゴのMayer博士は2500FU株以上と定義しています。いずれ3000FU株以上というのがメ ガセッションの定義になるかもしれません。

植毛専門クリニックと自称するならメガセッションは当然できないと恥ずかしいと私個人は考えますが、我が国ではそれが可能なクリニックは当院以外見あたりません。
患者さんに”メガセッションは危険だ”と間違った情報を流して、自分のクリニックが一回に多く植毛できないことを自己弁護するクリニックさえあるようです。

数回の施術で採れる移植毛の限界は?

植毛はドナードミナンスの理論からいっても将来ずっと抜けない、つまりAGAの影響を受けない安全な範囲からのヘアをつかうべきです。
その範囲から採取可能な移植毛の本数は大体12000~15000本(6000~7500FU株)程度だろうと思います。
現在までとても密度が高くて頭皮の伸びが良い方で20000本とれた方も数名いらっしゃいましたがこれは例外だと思います。

一回の施術で採れる移植毛の限界は?

これはドナー部の密度と頭皮の伸びつまり柔らかさによってかわってきます。
30才台の日本人のドナー部位の平均密度は後頭部で160本/c㎡、側頭部で120本/c㎡なので帯状のドナー頭皮の平均密度は140本/c㎡程度となります。
白人では後頭部の平均密度は220本/c㎡といわれており、日本人は白人の密度の70%程度ということになり白人に比べると1回で採れる移植毛の本数は圧倒的に不利になります。
たとえばドナーの密度が140本/c㎡の方なら1cm巾で31cmの長さのドナーを採ると30c㎡となり(両端の1cmずつは三角形として計1c㎡と計算します)140×30=約4000本(2000 FU株)、1.2cm巾では140×36=約5000本(2500 FU株)となり、密度が1割低い場合本数は各々3600本と4500本に下がってしまいます。

頭皮の伸びという点でも私共の頭皮は白人より厚く硬いように感じます(もっともこれを裏付けるデータはないのですが)。
頭皮が硬ければ採る頭皮の巾も大きくできないので当然採れる本数が減ることになります。

日本人の場合1回で採れる本数は5000~6000本( 2500~3000 FU株 )、頭皮が硬い場合では4000~5000本( 2000~2500 FU株 )というところでしょうか。
ちなみに私の経験では最大で1回で7000本( 3500 FU株 )強でした。

一方欧米では一度に9000~10000本( 4500~5000株 )を植えつけるクリニックもあります。
このような規模の植毛はギガセッション( Gigasession )と呼ばれています。

蛇足ですがかなり以前に日本人の頭のサイズはフィンランドの人のそれより大きいという論文があったのですが最近のデータではありません。
いつか帽子屋さんからそれに関するデータがいただければと思っています。

メガセッションを行うためのコツとは?

メガセッションの場合のドナーのデザイン
  • 頭皮が柔らかい方がドナーの頭皮が多く採れるので頭皮マッサージは大切です。
    頭皮ストレッチ運動の要領でこれを行うと移植毛がより多く採れることが証明されています。
  • 手術直前に頭皮の柔らかさの程度を測ることは重要です。
  • 後頭部と耳の上の頭皮は動きが良く、耳のうしろの突起のある所では動きが悪いという特徴があるので巾を広く採りたい場合でも一律の巾でそれを採るのは危険です。
  • メガセッションではマルチブレードナイフやダブルブレードナイフを使用すべきではありません。
    シングルブレードテクニックをつかって採取する頭皮の上と下を別々にカットすべきです。
    巾が広い所、狭くすべき所があるからです。
  • メガセッションでは特にオープンテクニックを使ってなるべく毛根切断をさけるという努力が大切だと思います。

 

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