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植毛コラム

第5回コラムFUEについて

FUEの誕生

帯状のドナーから多くのFU株を効率良く株分けする従来の方法ではどうしても線状の瘢痕がのこってしまいます。
たいていの方はその瘢痕は気にならないのですが、ケロイド体質やメガセッションのために採取する頭皮の巾が広くなるとどうしても瘢痕の巾が広がりやすくなってしまいます。
ワキガ治療で有名だった稲葉博士が1993年に従来の方法ではなく1ミリ径のパンチで1本1本の移植毛をくり抜く方法を報告しました。
これにヒントを得たと思われる方法をオーストラリアのWood医師が盛んにインターネットで宣伝したのですが、彼の場合はその方法を秘密にして公開しなかったので多くの植毛医は彼に対して批判的でした。
RassmanやBernstein博士らが2001年にこの技術の詳細について始めて発表し、これが1995年以降インターネット上で脚光をあびることになり広くこの方法が行われるようになりました。
Rassman、Bernstein博士はこの方法をFUE、Rose、Cole博士はFIT( Follicular Isolation Technique )と呼んでいます。

FUEはどのような方法があるのか?

FUEは小さなパンチで1つ1つのFU株をくり抜く方法ですが

(1) シャープなパンチをつかって一気にくり抜く方法

(2) シャープなパンチをつかって頭皮の表面だけカットし、さらに鈍なパンチでそれより深い部分をくり抜く方法
   (代表的にはHarris博士のSAFE法)

(3) 一気にくり抜くが一部シャープ、一部鈍になっているキザキザ状の特殊な形状のパンチをつかう方法

などに分類されます。
いずれもマニュアルパンチを使い通常FUEとはこのことをさします。
その他に

(4) 電動式のパンチをつかって一気にくり抜く方法(先月のオムニグラフトを参考にして下さい)

もありますがこれもFUEと呼べるのかは議論のある所です。

FUEはどういう時に行うべきか?

FUEの適応と言われているケースは以下の通りです。

  • どうしてもFUE以外選択したくないケース
  • ヘアをとても短くしていたり坊主頭を想定していて線の傷が受け入れられないケース(本来このような方は植毛を受けた方が良いのかは疑問ですが)
  • ソリコミがとても浅いとか、小さい傷あとなど移植毛がとても少なくてすむケース
  • 巾の広くなったドナーの瘢痕で修正してもなかなか改善しないケース
  • 頭皮がとても硬くて帯状に移植毛がとれないケース
  • ケロイド体質で帯状に移植毛をとるのに躊躇してしまうケース
  • 過去に多くの植毛を行っていて頭髪からのドナー採取が難しく、他の部位のボディーヘア(胸毛、スネ毛など)からしか移植毛がとれないケース

FUEで批判される点とは?

一度に多くの本数がとれない点
FUEは一度の施術で多くの移植毛を得ることはむずかしい施術です。 海外でも1回で1000株以上行えるクリニックは多くありません。 またその場合ドナー部をとても広い範囲で刈り上げなくてはなりません。
移植毛の毛根切断の大きさの点
これがFUEの一番の問題点です。
FUTの場合顕微鏡をつかって毛根を目で確認しながら株分けをしますがFUEではブラインドな操作となります。
そのためFUEでは最新のSAFE法でも最低5%くらいの①の毛根切断がおこるとされています。
目に見えるような毛根切断でなくても小さなダメージのためにFUTに比べて低発毛率や産毛化のリスクが大きくなってしまうことは考えられます。
FUEの傷は本当に目立たないのかという点
FUEはドナーの線の傷ができないのが最大の“売り”ですが、最近はTrichophytic法などいろいろ線の傷を目立たなくする方法もでてきています。
私達日本人の頭皮にFUEを行った場合“虫くい状の無数の点状の瘢痕”が色素沈着や反対に色素脱をおこす確率は白人に比べて少し高いといわれています。

FUEをうける時の注意点とは?

  • あたり前のことですが経験のないor浅い医師にFUEをたのまないこと。
  • 自分が期待していることがFUEで可能であり、また達成されることを確認すること。
  • ドナーとなるヘアが太くしっかりしていること。
  •  (これは植毛全般について言えることです)
  • 頭髪以外のボディーヘアが長い眼でみても良い結果をもたらすか?についての証拠はありません。
 

Rassman博士などFUEのリーダーでさえボディーヘアを利用することに批判的な植毛医もいます。
ボディーヘアが本当に男性型脱毛症に対して良い結果をもたらすのかは今後の課題だと思います。

 

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